ICMIF会員であるFMGの前期(2019年3月末)は、同社114年の歴史で初となるニュージーランドの農村保険市場シェア50%達成など、いくつかの記録で飾られました。
FMG によると、より多くの農家・農業者、関連企業、小農園所有者、住宅所有者らが保険に加入し、保険金支払い件数および全体的な顧客数の増加についても記録的な年度となりました。
「2010年に会員のためにこの組織を守り成長させる戦略計画を策定しましたが、2019年3月期はニュージーランドの農村保険市場のシェア50%という重要な節目を突破した記念すべき年となりました。これは明らかに重要な出来事であり、我われが農村部を代表してより強い発言力を持てることを意味しています」とFMGの最高経営責任者クリス・ブラック氏(写真)は話します。
2011年の市場シェア30%台半ばからの着実な増加は、人々が相互扶助の保険モデルに価値を見出していることの反映であると、FMGは今週のプレスリリースで述べています。また、このことが財産と事業運営に関する保障だけでなく、農業・栽培業、その関連企業において中核となる人々の適切な保障を同様に確実なものとしているとFMGは語ります。
「FMGのモデルは、ニュージーランドの農村部により良い取引を提供するという永続的で中核的な目的に基づくモデルです」とブラック氏は言います。
それを裏付けるように、FMGは前年度において対前期比1,900万NZドル増の1億8,100万NZドル相当の保険金を支払いました。
「保険金請求の効率的な支払いを私たちは誇りに思います。保険金請求の経験を通じて、顧客は私たちの組織のクオリティを試しているからです」とブラック氏は言います。
FMGの新規顧客獲得は、純増で6,500超、対前年比8.3%アップと引き続き好調です。この力強い成長と同時に、FMGは既存顧客のニーズを確実に満たすよう努めており、これを背景に顧客満足度は記録を更新し続けています。
当該会計年度にFMGは、対前年度比700万NZドル増となる1,910万NZドルの税引き後利益を計上しました。この増加は主に、7回の大きな暴風雨による顧客の被害復旧に対応した前年度、さらに2016年北カンタベリー地震があったその前年度と対照的に、当該年度は大きな災害などが少なかったことによるものです。
FMGの利益は資本準備金に繰り入れられ、ビジネスの成長をサポートします。年度末においてFMGの諸準備金は2億5,740万NZドルに上りました。
利益を上げることにより、FMG Connectと呼ばれるオンラインサービス・チャネルを最近立ち上げるなど、新しい製品やサービスへの投資が可能となります。
FarmstrongやFMGヤングファーマー・オブ・ザ・イヤー・コンテストなどの大切な取り組みを支援することも、FMGの財政状態が良好であることによって可能になります。
「これらのプログラムがますます強力になり、かつニュージーランドの農村セクターの構造にポジティブで具体的な影響を与えているのを見るのは心強いものがあります」とブラック氏は言います。
FMGは、2019年11月12〜15日にオークランド(ニュージーランド)で開催されるICMIF総会のホスト団体です。ICMIF総会は、協同組合/相互扶助の保険組織のリーダー達による最大かつグローバルな集会であり、比類のないピア・ツー・ピアのネットワーキングと、当セクターが直面する主要課題を議論する機会を提供します。
総会のテーマである「相互扶助の未来」に基づき、保険における顧客所有モデルの未来と、ICMIF会員がいかに持続可能な競争上の優位性を生み出しているかに焦点を当てた議題が展開されます。
また、総会では協同組合/相互扶助の保険セクターの指導者に加え、世界中の外部専門家がパネルディスカッションやプレゼンテーションに登場します。ICMIF総会2019の詳細と登録はこちらから。