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レポート

ウィリス リーの 1st View レポート(2020年1月):マーケットによる差異の拡大

 

ウィリス リー(ICMIF協賛会員)による最新の1st View更新レポートによると、1月1日に向けた契約更改の期間中、再保険各社は慎重スタンスであり、地域、商品種別、損害実績、顧客との個々の関係に応じて再保険料と引受額に大きな差異が生じました。レポートによれば、この結果、更改シーズンが前年よりも長引きました。

レポートの調査結果によれば、全般に米国での更改は国際的な更改(英国の自動車やいくつかの国際的な賠償責任アカウントを除く)と比べ難航しました。プロパティカタストロフ(キャット)はそれ以外のビジネスと比較した場合、要求はそれほど厳しくありませんでした。前年のロスディベロップメントを提示した賠償責任アカウントや、損害の頻度や割合が増加したリスクプログラムに対しては、更改交渉で特に厳しい要求がなされました。幅広いクラスおよび適用地域における元受けの価格上昇トレンドを主な原因として2019年下期に再保険料の上昇が加速した超過損害額再保険に比べて、プロ・ラタ再保険の更改における変動は小幅にとどまりました。

最新の1st Viewレポートによると、過去12か月における保険リンク証券(ILS)のキャパシティ(引受能力)の伸びが停滞あるいは場合により減少したことから再々保険のキャパシティが不足し、大幅なレート上昇とプログラムの再編につながっています。この影響は、担保付アグリゲート再保険契約、担保付の比例再保険/サイドカー、および下位レベルのピラード商品(pillared products)において最も強く出ています。しかし、一部のILSファンドでは有機的に資本が増加し、従来の再保険会社のキャパシティに加えて、新たな専門的再保険ビジネスにより良い価格でアクセスすることができました。ロス・オカーレンス・ベースの再保険の更改は、特に一貫した長期的取引関係を有する顧客にとっては概して容易でした。

James Kentウィリス リーのグローバルCEOであるジェームズ・ケント氏は次のように述べています。「レトロ・アグリゲート、一部の特約アグリゲート・カバー、および価格が適切ではないとみなされた賠償責任の契約を除いて、ストレスを受けたクラスのいくつかで相当な価格上昇はあったものの、ほとんどの買い手は必要なキャパシティを確保できています。再保険会社が顧客重視の引受けを行なった結果、優先される顧客はその他の顧客よりも価格設定と条件の面で更改のニーズを容易に達成できました。その明らかな帰結として、価格提示プロセスに大きな差異が生じ、市場均衡価格の確定を一層難しいものにしました。」

写真:ウィリス リーのジェームス・ケント氏(グローバルCEO)- 2019年11月のICMIFオークランド大会
ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。
記事日付 2020.1.2

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