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ICMIF会員のCARD MBAとKMBA、フィリピンの2019年保険業界ASEANコーポレートガバナンス・スコアカードの評価で上位にランクされる

May S. Dawat and Silvida Reyes-Antiqueraフィリピン財務省の下でフィリピン保険業界の規制監督を行なう「保険委員会Insurance Commission)」は、2020128日にマニラ首都圏のフィリピン国際コンベンションセンターで開催された設立71周年記念式典において、同国の取締役協会(ICD)が実施した2019年の保険業界ASEAN(東南アジア諸国連合)コーポレートガバナンス・スコアカード(ACGS)の評価結果を発表しました。

100を超える保険会社および共済組合(Mutual Benefit Associations (MBA))が評価対象でしたが、ICMIFおよびAOAの会員組織であるCARD MBAKASAGANA-KA MBA (KMBA) が、6位と11位にそれぞれランクされました。

ASEANコーポレートガバナンス・スコアカード(ACGS)は、アジア開発銀行(ADB)がASEANキャピタル・マーケット・フォーラムと共同で開発したものであり、その目的は、ASEAN企業・団体のコーポレートガバナンスのスタンダードと慣行を向上させ改善すること、そして企業をグローバル投資家にとってさらに透明で投資可能なものにすることで流動性と企業価値を改善することにあります。ACGSには、A)株主の権利、B)株主の公平な取り扱い、C)利害関係者の役割、D)開示と透明性、E)理事会の責任、という5つの主要なセクションが設けられています。

保険委員会コミッショナーのデニス・B・フナ氏は、祝賀会でのスピーチで次のように述べています。「保険業界の成長と発展に伴い、マイクロ保険セクターも同様に成長の原動力があることを強調したいと思います。そして現にマイクロ保険セクターは成長しています。2019年第3四半期の時点で、マイクロ保険の被保険者数は既に4,000万人に及んでいます。そして、さらに成長余地があると私たちは固く信じています。たしかに野心的かもしれませんが、このビジョンは気まぐれなどではありません。それは実際的で実行可能であり、堅固な現実によって推進されているのです。」

このイベントでは、人々がマイクロ保険とそのメリットを理解できるように、保険委員会のウェブサイトに「マイクロ保険コーナー」が開設されたことが発表されました。加えて保険委員会は、台風、洪水、地震などの災害による財産への損害をカバーするためのフィリピンにおける大災害保険ファシリティを設立するべく、フィリピン保険・再保険協会(PIRA)および再保険会社のフィリピン・ナショナル・リインシュアランス(NatRe)との間で覚書(MoU)に調印しました。

写真: KMBASilvida Reyes-Antiquera社長(左)とCARD MBAMay S. DawatCEO(右)。フィリピン保険委員会の設立71周年記念式典において。