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サンコール保険(アルゼンチン)が新型コロナウイルス拡大を食い止める取り組みの一環としてオンラインの医療プラットフォーム「コール・ザ・ドクター」を立ち上げ

ICMIF会員でアルゼンチンの協同保険会社である Sancor Seguros(以下、「サンコール保険」)は、新型コロナウイルスのパンデミックによるアルゼンチン政府のロックダウン実施期間中に、本拠地であるスンチャレス市と共同で医療プラットフォームを立ち上げると発表しました。アルゼンチンは3月20日から外出禁止となっており、屋外での運動は禁止され、警察には違反者の逮捕が認められています。バーチャル・オフィスである「コール・ザ・ドクター」のサービスにより、同市の住民は24時間年中無休かつ無料で、ビデオ・コールを通じ即座に適切な医療にアクセスすることができるようになりました。

それはどのように機能するのでしょうか?スンチャレス市民は必要な場合に、電話するかフォームに記入するだけでこのプラットフォームにアクセスでき、必要とされるものはインターネットに接続された携帯電話、タブレット、ノートPCだけです。プラットフォームに入ると、患者は必要な専門分野を選択でき、医師が診察を行えるように、電話した理由と病歴を説明します。診察終了時に、各患者は回復のための医療指導を受け、メールで電子処方箋を受け取ります。このプラットフォームのアイデアは、サンコール保険の科学技術インキュベーター/アクセラレーターであるCITESから直接出されました。しかし、「コール・ザ・ドクター」はパンデミックの発生中におけるCITESによる最初の社会貢献というわけではなく、CITESは以前にも3Dマスクのフレーム(市内の医療関係者向け)をプリントし、さらにCITESが投資し育成した最初の企業の1つであるPhylumtech社とともにこの行動を再現しています。同様に、CITESがインキュベートしたもう一つの新興企業であるRadBio社は、新型コロナウイルスが最も重篤な患者に引き起こしうる次のステージの症状の1つである肺線維症の診断キットの開発に取り組んでいます。サンコール保険グループ傘下の Prevención Salud でメディカル・マネジャーを務める Matías Buffa 氏は、スンチャレス市で サンコール保険の医療チームを構成する11人の専門家が、市の危機委員会に協力を申し出て、市民への支援に貢献したと報告しました。

サンコール保険グループ CEO の Alejandro Simón 氏は次のように述べました。「スンチャレス市での『コール・ザ・ドクター』プラットフォームの立ち上げは、外出禁止期間中に余計な感染を避けることに間違いなく貢献するソリューションです。疑わしい事例はオンライン問診で特定することができ、また、ビデオ通話を利用することで病気で隔離中の人々の症状の進行を監視することも可能となります。」

スンチャレス市長は、このプラットフォームにより、現在の状況に伴う悩みや不安が軽減され、遠隔診察によりウィルスの拡大が抑えられるとコメントしました。

サンコール保険は、この遠隔医療プラットフォームの提供に関わる費用に対し資金を拠出し、スンチャレス市を全人口を網羅したオンライン医療相談サービスを提供する国内初の都市に変革します。

 

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。

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