「Un Respiro(呼吸)」は、新型コロナウィルスが引き起こした危機の克服を支援するために、国立ロサリオ大学(UNR)と共に、ロサリオ市を拠点とするアルゼンチンのスタートアップ企業Inventuが開発した、低コストの救急人工呼吸器に付けられた名前です。
「Un Respiro」は、計画、部品、供給、製造プロセスに関する情報を無料でダウンロードできるようにするオープンソースのプロジェクトで、全国でこれらの人工呼吸器の生産を大幅に増加させます。
ICMIF会員の San Cristóbal Group(以下、「サン・クリストバル保険」)は先ごろ、「Un Respiro」プロジェクトへの支援を発表し、まだ試験段階にあるこの代替医療の研究開発に100万ペソ(約160万円)を超える投資を行います。この機器は、患者の肺の内側と外側の空気を制御された方法で循環させ、圧力と変位量を監視します。人工呼吸器の不足の可能性を踏まえ、医療従事者が患者の高ウイルス量にさらされないようにすることが目的です。
サン・クリストバル保険によるこの寄付金は、パンデミックに直面するさまざまな組織の支援のために同社が実施している社会支援活動の一環です。具体的には、ロサリオ市にある隔離センターへの家具の寄付とボランティアのための個人傷害保険、500以上の社会団体に食堂を提供するためのロサリオ市のフードバンク緊急プログラムの支援、チャコサルテニョのアルト財団のための清掃物資の購入、#ArgentinaNosNecesita (「アルゼンチンは私たちを必要としている」)プログラムを支援するための赤十字社への寄付などです。
サン・クリストバル保険は、地域での存在感を持つアルゼンチンの金融および保険グループです。サン・クリストバル保険グループは、80年前にロサリオ市に設立され、相互扶助の起源を持ち、その事業部門にはサン・クリストバル保険(アルゼンチンとウルグアイで営業)、Asociart ART(労働災害保険)、iúnigo(自動車保険)、San Cristóbal Retiro(保険代理店)、San Cristóbal Servicios Financieros(金融サービス)、 Asociart Servicios(法人向け健康サービス)、San Cristóbal Caja Mutual(投資・ローン等金融ソリューション)などがあります。さらに、テクノロジーベースの企業のインキュベーターやアクセラレーターへの参加を通じて、オープンイノベーションへの投資を行っており、この地域の当セクターに関連するさまざまな企業の株式を保有しています。