カナダのICMIF会員コモンウェル・ミューチュアル保険グループ(The Commonwell Mutual Insurance Group)は今週、新型コロナウィルスの流行を受けて開発された革新的な取り組みである「Pay It Forward」の導入を発表しました。新型コロナウィルスに関連した同社の会員対応プランの一環として、すべての会員に100カナダドル(約7,600円)、総額で840万カナダドル(約6億4千万円)の特別一時金が送られます。
社長兼最高経営責任者のTim Shauf氏は、「コモンウェル・ミューチュアル保険グループの会員として8万4千世帯以上にご加入いただいていることを誇りに思います。私たちは会員の皆さまの当社へのご支援に敬意を表したいと考え、100カナダドル(約7,600円)の特別一時金を決定しました。これは、会員自らの経済的圧力を緩和するために、あるいは必要としている地域コミュニティの人たちに寄付するために使うことができます」と述べました。
Shauf氏は、「コミュニティに根ざした保険会社として、誰もが影響を受けている困難な時期に、私たちのコミュニティを助けるために当社は前進しています。『Pay It Forward』の取り組みは、当社が必須サービスとして事業を続けることができたが、他社はそうではなかったという事実に由来します。すべての問題を解決することはできませんが、個々の意思決定や行動を通じて、一人一人が違いを生むことができることを認識しています。この特別一時金は、今後4週間以内に会員に送られることになります」と語りました。
またShauf氏は、「今回のパンデミックは、今後数年間にわたり影響が残り、世代に影響を与えるような出来事です。相互扶助保険会社として私たちは地域社会に根ざしており、この前例のない時期がかつてない革新的な措置を必要としていると考えています」と述べました。
コモンウェル・ミューチュアル保険グループのチームは、コロナ関連の多面的な会員対応プランを検討し、過去数週間にわたって展開しています。同社は、経済的苦境に直面する個々の会員の柔軟性を高めるとともに、状況変化により月々の保険料を減らしたい会員の契約内容変更を積極的に促すためにいくつかの措置を導入しました。
Shauf氏は次のように述べました。「本日の発表はこれをさらに一歩進め、保険契約のタイプに関係なくすべての会員に適用されます。それは、会員の皆さまが特別一時金を使って請求書を支払い、食料品を購入し、あるいは状況が許せば他者への寄付を行なう機会を創り出すということです。会員の方々は、私たちのコミュニティで最もそれを必要とする人を当社が助けることへの支援が可能なのです。」
会員対応プランの一環として、同社のコミュニティ支援プログラムであるC.A.R.E.(「リップル効果の創出」の略)は、第一線の労働者と地域のフードバンクの緊急ニーズに一層の焦点を合わせるように見直され、これらのグループに12万食を超える栄養価の高い食事を提供してきました。
同社従業員はC.A.R.E.から毎年100カナダドル(約7,600円)の配分をそれぞれ受けており、それを健康、児童、安全などへの取り組みを支援する慈善団体に寄付することが可能です。「当社は今年、これと同額の寄付を行なうこと(マッチング)を申し出ました。当社の従業員は、介護施設の第一線で活躍する人やフードバンクに100カナダドルを寄付することを選択しました。私たちのチームと、その彼らが会員のために努力し続けていること、またこの非常時に当社のこの取り組みを支援してくれていることを大変誇りに思っています」とShauf氏は語りました。
そして同氏は、「近くさらなる発表があるでしょう。今後も引き続きコミュニティへの支援・強化策を発表できることを楽しみにしています」と結びました。
※ 文中の金額は1カナダドル=76.21円で換算