スウェーデンのICMIF会員レンスフォーシェクリンガー(Länsförsäkringar)は、2020年第1四半期において、グリーンボンド、社会貢献ボンド、その他のサステナブルボンドへの投資を30億クローナ(336億円)増加させました。現在、レンスフォーシェクリンガーの運用ポートフォリオの10%以上が持続可能性を重視する債券に投資されています。
「投資総額に対する私たちのグリーンボンド、社会貢献ボンド、その他のサステナブルボンドへの投資の割合は、私たち自身の比較では、スウェーデンの受託者の中で現在業界最高の水準にあると思われます」と、責任投資の責任者を務める クリストファー・ドレイマン(Kristofer Dreiman)氏は言います。
「私たちの目標は、温暖化防止に貢献しかつ持続可能な投資の比率を増やすこと、そしてこれらの投資の効果を示すことができるようすることです。そのため私たちはサステナブルボンドの保有が国連の持続可能な開発目標(SDGs)にどのように貢献しているかを報告しています。最大の貢献は、SDGsの目標13 『気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る』に対して行われました。 目標11 『都市と人間の居住地を包摂的、安全、強靭かつ持続可能にする』 と、目標7 『すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネ ルギーへのアクセスを確保する』がこれに続きます」と、ドレイマン氏は説明します。
現在、レンスフォーシェクリンガーの年金および保険の顧客は、ポートフォリオの中に80社を超える企業(発行体)のグリーンボンド、社会貢献ボンド、その他のサステナブルボンドを共同で保有しています。この四半期においては、新型コロナウィルスの影響を受けた人々を支援するために世界銀行グループの国際金融公社(IFC)が発行した社会貢献ボンドなど、12銘柄の債券がポートフォリオに追加されました。この3月、レンスフォーシェクリンガーはこのIFCの社会貢献ボンドに3億クローナを投資しました。
4月には、さらに9億クローナを複数の社会貢献ボンドに投資しました。2回目の投資では、ヨーロッパの医療システムを支援する目的で欧州投資銀行(EIB)が発行した債券に3億8,000万クローナ(42.6億円)を投資しました。続く第3回目の投資においては、明確な社会的目標を持つプロジェクトへの資金提供を目的とし北欧投資銀行(NIB)が発行した債券に2億4千万クローナ(26.9億円)を、アフリカの国や企業による新型コロナウィルスとの闘いを支援するためにアフリカ開発銀行(AfDB)が発行した社会貢献ボンドに3億クローナ(33.6億円)をそれぞれ投資しました。
2020年においてこれまでに、レンスフォーシェクリンガーは顧客のために12億クローナ(134.4億円)を社会貢献ボンドに投資し、北欧諸国、欧州、アフリカ、およびいくつかの新興国での社会プロジェクトに資金を提供しています。
※ 文中の金額は1スウェーデンクローナ=11.2円で換算