イギリスのICMIF会員NFUミューチュアル(NFU Mutual)による最近の会員への調査では、回答者の4分の3近くが、ロックダウン以降孤立していると感じていることが明らかになりました。そのためNFUミューチュアルは、自らの慈善信託を通じて、いくつかの全国的な慈善団体に73万9,000ポンド(9,755万円)を寄付し、とりわけイギリス中の孤立した弱い立場の人々に手を差し伸べました。
この寄付は、4月に発表した新型コロナウイルスの影響を受けた会員とコミュニティのための総額3,200万ポンド(42.2億円)の支援パッケージの一部です。
英国の慈善団体は現在、募金イベントの中止によって深刻な資金不足に直面しており、そのため重要なサービスの提供ができなくなっています。NFUミューチュアル慈善信託は、調査を通じた90万人以上の会員との相談を経て、今後数か月の間に追加の寄付を行ない、年末までにその総額を100万ポンド(1億3,200万円)にする予定です。第1回目の寄付の対象となった慈善団体は以下のとおりです。
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- アディントン基金、農業コミュニティネットワーク(The Addington Fund, The Farming Community Network)
- 飼料援助協会(Forage Aid)
- ナショナル・エマージェンシーズ・トラスト:コロナウイルス・アピール(The National Emergencies Trust: Coronavirus Appeal)
- 皇太子カントリーサイド基金(The Prince’s Countryside Fund)
- 王立農業慈善協会(The Royal Agricultural Benevolent Institution (R.A.B.I))
- 王立スコットランド農業慈善協会(The Royal Scottish Agricultural Benevolent Institution (RSABI))
- 農村支援協会(Rural Support)
- サマリア人協会(Samaritans)
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寄付はすぐに利用可能で、ストレス、不安、経済的問題を抱える人々を支援し、コミュニティにおける身体的・精神的な健康を促進します。また、慈善団体が農村地域の個人や家族を支えるための以下のような重要な支援サービスを提供することを可能にします。
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- 無料電話相談窓口
- e-カウンセリング
- 道しるべ(サインポスト)とアウトリーチ
- ボランティア研修
- 経営改善のためのワークショップ
- 一時的な助成金
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NFUミューチュアルのグループCEOを務めるリンジー・シンクレア(Lindsay Sinclair)氏は、「孤立が人々や家族にどのように影響しているか、そして会員が今まで以上にこうしたサービスを必要としていることを私たちは理解しています。 これらの慈善団体が提供する感情に訴える実践的な支援は、この困難な時期に私たちの全コミュニティにとって不可欠なものとなるでしょう」と述べました。
「会員の皆さんは、孤独感、家と仕事の両立の重圧、経済的圧力、ブロードバンドや快適な環境全般へのアクセスの欠如が、生活の隅々まで影響を与え、不安や恐怖心の高まりにつながっていると私たちに話してくれました。」
「新型コロナウィルス感染症流行の結果として、慈善事業に対してさらなる要望が高まっていることは認識しています。だからこそ、私たちは彼らが『いま』のことに専念しながらも、組織の将来の財務的健全性にも気を配るのを手助けしたいのです。」
「これらの資金の一部は、必要とされるサービスを慈善団体が継続的に提供できる状態を維持できるようにするためのものです。」
イギリスの地方の町や村に300を超える事務所を構えるNFUミューチュアルは、単なる保険以上のものを提供し、そして田舎を訪問したりそこで生活や仕事をする人々のニーズに応え続けていることを誇りに感じています。
地域社会の支援についてさらに詳しく知りたい場合は、次のサイトをご覧ください。
https://www.nfumutual.co.uk/about-us/responsible-business
NFUミューチュアル慈善信託について詳しく知りたい場合は、次のサイトをご覧ください。
https://www.nfumutual.co.uk/about-us/charitable-trust/
※ 文中の金額は1ポンド=132円で換算