インドでのロックダウンが既に2か月近くも続く一方、ICMIF会員団体のインド農業肥料協同組合(IFFCO)は、「コロナの連鎖を断とう」キャンペーンを通じて農家が安全に働き続けるために必要なものを備えられるよう農家と協力しています。
このキャンペーンは、ウィルス感染について農家を教育し、マスクや消毒剤を配備し、衛生や社会的距離のメッセージを広めることを目的としており、IFFCOの全国に展開する約3万5,000の協同組合のネットワークを対象としています。IFFCOが公表した最新の数字によると、これまでに1,400件の啓発研修プログラムが実施され、65万人が恩恵を受けています。
IFFCO社長の U S Awasthi 博士は、「IFFCOは協同組合であり、必要とされる時にコミュニティを支援することは、私たちの責務であり、私たちの組織のDNAの一部でもあります」と語りました。
Awathi 氏は続いて次のように語りました。「私たちはこの取り組みのために、マーケティングチーム全体、グループ会社、およびIFFCOのエコシステム全体を動員しました。IFFCOには、インド全土に特定の地区・地域を管理する400人以上の現場担当者がいます。これらの現場担当者は、私たちの「コロナ騎兵隊」であり、教育と救援物資配布を担当する第一線の人たちです。この「コロナ騎兵隊」は、WhatsAppなどを通じて農家やコミュニティにオンラインで接触しています。また、救援物資キャンプ、啓蒙キャンプなどを組織することによる相対のやり取りを通じてオフラインでも接触しています。」
Kalol、Kandla、Aonla、Phulpur、ParadeepにあるIFFCOの5つの工場はすべて営業を続け、スタッフはソーシャルディスタンスのガイドラインに従っています。また、工場の流通ネットワークと現場担当者は、会員協同組合とIFFCOバザールの販売店を通じて農家が植物の肥料を確実に入手できるように細心の注意を払って取り組んでいます。
さらに「コロナ騎兵隊」は、必要とされる150万錠を超えるビタミンC錠剤、30万個の薬用石鹼、30万枚のマスク、5万2千本の消毒剤、1万セットの手袋、30万個の食品パッケージ、および3万個の食料キットを配布しました。
IFFCOは、こうした現地での取り組みに加え、インド首相の緊急国民支援救済基金(PM CARES基金)に 25 カロールルピー(約3.5億円)を寄付しています。この基金は、インドにおける新型コロナウイルス流行との戦い、封じ込め、救援活動に使われる予定です。