コスタリカのICMIF会員である全国教職員生命保険組合 (SSVMN – Sociedad de Seguros de Vida del Magisterio Nacional)は、コスタリカ政府が「祖国の称賛に値する(Benemérita de la Patria)」という栄誉を授与する最初の団体となりました。この称号は、その功績や仕事により「祖国」と国民を支援する努力が認められるに値する個人や組織を称えるために、コスタリカ議会により授与される栄誉です。では、なぜSSVNMなのでしょうか?
首都サンホセに本拠を置くSSVNMは、全国に13の支店を置き、コスタリカ教員相互扶助法の発起人でもあるアレハンドロ・ロドリゲス(Alejandro Rodriguez)という教師によって1920年に設立されました。同法は、相互扶助の原則に基づき退職した教員に経済的支援を提供するものです。
第一次世界大戦によって引き起こされた経済危機にコスタリカが直面していたその当時、特にこの取り組みは必要とされていました。
このSSVMNへの栄誉は、組織が2020年に100周年を迎えると時を同じくして授与されます。これは会員やコスタリカの地域社会との連帯が認められたものです。この連帯は一世紀にわたって育まれ、今日では17万9千の会員を擁する同国の教育制度において数千もの世帯に経済的保障を提供してきました。
SSVNMのジェネラル・マネージャーで、ICMIF米州協会の会長を務める、ヘオルヒナ・ディアス・サンチェス(Georgina Díaz Sánchez)氏(写真)は、「SSVNMは、透明で秩序立った経営、基準の順守、忠誠、連帯、相互支援を特徴とする、国内でも歴史の古い教育機関です」と語ります。
「これは、会員とその家族の幸福を見守り、責任と秩序のある透明な方法で組織をの手綱を捌いてきた行政、理事会、および職員への表彰でもあります」と、サンチェス氏は付け加えました。
「この栄誉はSSVNMに対するものですが、とりわけこの国の教育のために働く17万9,000人以上の会員のためのものです。この栄誉は私たちを喜ばせ、私たちが質の高いサービスを提供し続けるよう元気づけてくれます。この成果は、当組織の存在意義である連帯の重要性を裏付けています。コスタリカの家族の社会経済的幸福は、これまでもそしてこれからも、私たちの目的の一つであり続けています」と、彼女は付け加えます。
SSVMNは、持続可能性の戦略に従い、組織内の厳格な手順への取り組みを実証する環境および社会的認証を取得していますが、同様にこれは組織のすべての従業員の取り組みを示しています。
サンチェス氏は、SSVNMとその相互扶助的価値の促進が、このような非常に困難で不確実な時代において、若い世代の間でこれまで以上に必要とされていると考えています。
SSVMNは、2021年ICMIF米州協会年次大会を主催する予定です。