カナダのICMIF会員ファーム・ミューチュアル・リー(Farm Mutual Re)は、「ミューチャル・サポート」の開始を先週発表しました。ファーム・ミューチュアル・リーはこの取り組みにより、同社に議決権を持つ会員48社および完全子会社1社にそれぞれ41,000カナダドル(328万円)を一括で提供し、進行中の新型コロナウィルス・パンデミックに際して地元の慈善団体を支援してもらいます。総額200万カナダドル(1.6億円)以上がカナダ全土の地域社会に寄付される予定です。
「新型コロナウィルスのパンデミックは前例のないものであり、家族、友人、隣人の健康と幸福を脅かしています。私たちは会員の相互扶助組織が地域社会を支援したいと考えていることを知っています。彼らが最大の影響を与える方法を最もよく知っていることを理解しています」と、ファーム・ミューチュアル・リーの社長兼最高経営責任者ジャン=ピエール・ガニョン(Jean-Pierre Gagnon)氏は言います。「この支出により、私たちの会員は地域の救援活動への慈善的な支援を行なえるようになりますが、それがなければ実現できなかったかもしれません。この『ミューチャル・サポート』の取り組みは、合計200万カナダドルをファーム・ミューチュアル・リーが選んだ一つの慈善目的に寄付するのではなく、慈善基金を会員に配布して、会員自らがどこへ寄付するかを決められるようにします。これこそが相互扶助なのです。」
また、ファーム・ミューチュアル・リーは地域社会を支援するために過去2か月間で、5万カナダドル(400万円)以上を直接に寄付しました。4月には、パンデミック時の地域支援のために、3つの地域病院にそれぞれ9,500カナダドル(76万円)を寄付しています。これに加え、新型コロナウィルスのパンデミックとの闘いの支援のため、従業員の35%以上が割り当てられた年間200カナダドル(1万6千円)の慈善寄付をそれらの3つの地元病院に振り向け、合計で7,000カナダドル(56万円)の寄付が上積みされました。同社はまた、本来は大会出席者のために購入した手指消毒剤550ボトルと、損害管理部署からのN95マスク30個を地元病院に寄贈しました。さらに直近では、ファーム・ミューチュアル・リーは、地域社会を支援し続けるためにグエルフ、ウォータルー、ケンブリッジのフードバンクにそれぞれ5,000カナダドル(40万円)を寄付しました。
Farm Mutual Reinsurance Plan Inc.は、「ファーム・ミューチュアル・リー(Farm Mutual Re)」の名称で運営されており、1959年にオンタリオ・ミューチュアルズによって相互扶助システムに効率的かつ効果的な再保険サポートを提供するために設立されました。当社は、損害再保険会社であり、そのため主ににカナダおよび米国で営業している保険会社が元受けした財産、自動車、賠償責任およびその他のリスクをシェアしています。ファーム・ミューチュアル・リーの強みは、会員である相互扶助保険会社との連帯にあります。カナダ人が現在の困難を乗り越え、明るい未来に前進するのを、彼らは共に支援することができます。
ファーム・ミューチュアル・リーの会員企業のうち2社がICMIFの会員であり、最近、この困難な時期に会員と地域社会を支援する取り組みを発表しました
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- コモンウェル・ミューチュアル保険グループ(Commonwell Mutual Insurance Group)は、新型コロナウィルスの流行を受けて開発された革新的な取り組みである「Pay It Forward」の導入を発表しました。この取り組みでは、すべての会員に100カナダドル(約7,600円)、総額で840万カナダドル(約6億4千万円)の特別一時金が送られます。これは、会員自らの経済的圧力を緩和するために、あるいは必要としている地域コミュニティの人たちに寄付するために使うことができます。
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- トリリウム・ミューチュアル保険(Trillium Mutual Insurance)は、この時期に苦境に陥っているかもしれないオンタリオ州の農家や農村コミュニティを直接的に支援するメンタルヘルスの取り組みとプログラムを支援するために10万カナダドル(約800万円)を寄付すると発表しました。この寄付は、関連のROOTS地域社会支援基金を通じて行われます。
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※ 文中の金額は1カナダドル=80円で換算