スイスのICMIF会員であるモビリア(La Mobilière)スは、フランスのスタートアップ企業ビルディゴ(Buildigo)を買収し、住宅セクター向けサービスの拡大を完了したと発表しました。モビリアは、ビルディゴの創業者と協力して、ユーザーがスイス全土で職人を見つけることができるこのオンライン・プラットフォームを開発する予定です。
モビリアは、相互に補完し合う包括的な商品群を顧客に提供することに積極的であり、これを行うためにビジネスエコシステムを頼りにしていると述べています。このアプローチは、特定の顧客またはセクターを念頭に置いた様々な活動を統合するデジタルのネットワーキングおよびプラットフォームに基づいています。ビルディゴは、こうしたデジタル・プラットフォームの一つであり、特定のニーズに迅速かつ容易に対応するために、その地域で活動している熟練した職人を探す機能を提供することで、不動産オーナーとテナントにとっての付加価値を生み出します。
個人および中小企業にとっての付加価値
大工、塗装工、電気工を探している人は誰でも、ビルディゴの職人プラットフォームで見つけることができます。パートナーの職人の質とプロセスのデジタル化が可能な限り優先されます。これは個人にとって真の付加価値をもたらします。また、ビルディゴが注文を直接送信することで管理上の負担が軽減され、このプラットフォームは、不動産オーナーまたはテナントにサービスを提供している中小企業も支援しています。
「住宅」エコシステムの開発
2019年11月以来、モビリアは独自のプロトタイプの職人プラットフォームを積極的に開発し、顧客と市場のニーズを把握しています。
スイス全土でできるだけ早く多くのユーザーにアクセスするために、モビリアは2017年からマーケットで活動しているスタートアップ企業であるビルディゴのプラットフォームの買収を決定しました。ビルディゴはすでにスイスのフランス語圏で高いレベルの経験を積んでおり、プラットフォームの創業者は専門的であると同時に意欲的であったため、この決定はモビリアにとって明らかな選択であるように思われました。
モビリア最高執行責任者兼ビルディゴ次期社長であるトーマス・トラクスラー(Thomas Trachsler)氏は、「ビルディゴは現在、モビリアの完全子会社であり、当社の『賃貸、購入、ハウジング』のエコシステムを完成させています。テナント向けポータル aroov を作成した後、ビルディゴは新しい重要なステップを構成し、これにより、保険自体の必要性の前後にモビリアが個人と中小企業に対し新たなサービスを提供することを可能にします」と語りました。
ビルディゴの共同創業者であるラファエル・ブライトシュミット(Raphael Breitschmid)氏は、「モビリアにおいて、フランス語圏のスイスをはるかに超えて、私たちのプラットフォームを成功に導く助けとなる戦略的パートナーを見つけられ嬉しいかぎりです」と述べました。
テナント向けプラットフォーム aroov は、2019年にモビリアと不動産管理ソフト大手のガライオREM(Garaio REM)が共同でテナントとプロパティマネージャー向けの新しいポータルを立ち上げたときに作成されました。
スイスの3世帯のうち1世帯がモビリアの保険に加入しています。aroov プラットフォームは、顧客に対しより包括的なサポートを提供し、住宅セグメントでの地位を強化するモビリアの計画のもう一つのステップでした。
aroov デジタル・プラットフォームでは、テナントが資産管理に直接アクセスできます。2019年9月に、トーマス・トラクスラー氏は次のように説明しています。「新しいポータルサイトでは、テナントは申請書を提出し、賃貸契約に署名し、損害を告知し、たとえば引越し会社の予約、賃貸保証の取得、法律相談などの追加サービスを受けることができます。」