シンガポールのICMIF会員 NTUC Income(以下、「インカム」)は今週、「SNACK」を正式に発表しました。SNACKは、シンガポールで消費者が保険に加入する方法に革命をもたらす、業界初の革新的な保険の提案です。
通常、保険加入者は、特定の金額の保障を得るために、毎月または毎年、そして時により一定の期間にわたり、一定金額の保険料を支払う必要があります。
少額保険料の支払いで保険を柔軟に
SNACKでは、加入者は0.30ドル、0.50ドル、または0.70ドル(1シンガポールドル=約77円)のいずれかの少額保険料(micro-premiums)を支払うことにより保険の保障を徐々に「積み立て」、加入者の属性に基づき[1]、支払われる保険料に対応する指定された金額を保障する小口契約(micro-policies)を累積します。SNACKの加入者は、食事を注文したり、運動したり、あるいは単に公共交通機関を利用するなど、自分の好みのライフスタイル・トリガー(きっかけ)と保険料支払いをリンクさせ、いつどのような頻度で保険料を支払うかを決めることもできます。
さらに大切なことは、少額保険料が支払われた際に成立するそれぞれの小口契約は、360日の間SNACKの加入者を保障するということです。つまり、ライフスタイル・トリガーの使用をやめた場合や、毎週の上限に達した場合でも、時間をかけて累積された保険金により、加入者の保障は継続します。
インカムの最高デジタル責任者であるピーター・テイ(Peter Tay)氏は次のように述べています。「今日の消費者は、知識が豊富で、関係する製品やサービスの選択肢、利便性、パーソナル化を求める、能力の高い個人であり、保険も例外ではありません。SNACKは保険を再考することで、日常の活動を行うだけで、消費者に身を守るための新しい自由と柔軟性を提供しています。これにより、保険は誰にとってもアクセスしやすく適切なものとなり、ライフスタイルのニーズや個人の経済状況に簡単に適応できるようになります。」
加入者のライフスタイルに組み込まれた保険-利用しやすさを高める多くのオプション
現在、SNACKはEZ-link、Fitbit、Burppleと提携し、SNACK加入者がEZリンクカードを使い公共交通機関の料金を支払い、Fitbitで1日5,000歩を計測するか、Burpple Beyondでのダイニングやテイクアウトの特典を引き換える都度、SNACKモバイルアプリ上で定期生命保険、重病保険、個人傷害保険の保障を積み立てできるようにしています。
SNACKで保険に加入しやすくするために、Visaのような新しいパートナーが、この種の最初の保険モデルに参加し、地元の全てのVisaカード保有者がオンラインまたはオフラインで購入するときはいつでも、小売、娯楽、交通、食料品のカテゴリーの「トリガー」を利用できるようにします。
つまり、ライフスタイル・トリガーの選択肢の拡大により、SNACKの加入者は、定期生命保険、重病保険、個人傷害保険の保障を格段に容易に積み立てしやすくなり、より早く最大保険金額に達する可能性があります。
たとえば、非喫煙者である25歳のザック(Zac)は、SNACKモバイルアプリに交通系トリガーを設定して、公共バスまたは電車で通勤するたびに重病保険の保障に0.30ドルのプレミアムを支払います。ザックはバスまたは電車で移動するたびに、321ドル(24,700円)の安心を提供する小口契約を積み立てます。
今後、SNACKで小売トリガーが利用可能になると、彼はVisaカードでオンラインショッピングをするたびに、重病保険の保障をさらに積み上げることができます。彼はこれらの小口契約を積み重ね、重病保険と定期生命保険の場合は20万ドル(1,540万円)、個人傷害保険の場合は10万ドル(770万円)の最大保障金額まで累積することができます。
さらにSNACKは、加入者がキャッシュフローを緩和したい場合に、支払いトリガーに毎週最大50ドル(3,850円)の上限を設定することにより、自分のペースで保険の保障を積み立てられる柔軟性を加入者に提供します。SNACKはまた、加入者が貯蓄し将来のために投資するのに役立つオプションを提供することで、保険の提供を強化しようとしています。
保険がシンプルで便利に
定期生命保険、重病保険、個人傷害保険の申し込み手続きはSNACKにおいては簡素化されています。申込者はアプリ上で簡単な引受上の質問に回答するだけで、保障が即座に承認されます。また、SNACKに登録するには、SingPass(シンガポール政府のeサービスにアクセスするためのオンラインアカウント管理)を介して3分たらずで口座を作成できます。
SNACKはまた、いつでも保険料の支払いトリガーや金額を表示、更新、修正したり、保険料の支払いを停止したりでき、加入者に使いやすさと便利さを約束します。保険金請求を行うには、ユーザーはオンラインで送信し、PayNow(参加銀行が提供するサービスで、携帯電話番号を使用してある銀行から別の銀行にシンガポールドルの資金を送金および受け取りできるサービス)を介して支払いを受け取るだけです。
ピーター・テイ氏は次のように述べています。「SNACKは、保険に簡単にアクセスできるように設計されており、特に保険に不慣れな人にとっては、その複雑さを解消します。それは、日常生活の中で便利かつ直感的に保険による保障を積み立てることの価値が分かる人に話しかける新たな接点を提供するものです。すでに既存の保険プランを持っている人のために、SNACKは追加の金銭的負担なしで既存の保障を補完または充実できます。」
「少額保険料と積み上げ可能な保障の提案により、保険の加入のしやすさを高め、最終的には保障ギャップを埋め、すべての人が保険による十分な保障を得るという大きな目的を果たすことから、SNACKは保険の未来であると信じています。さらに重要なことに、SNACKは、貯蓄や投資オプションなど、より多くの保険提案に大きな可能性を秘めているため、そして、あらゆる分野の顧客や多様な金融ニーズに共鳴し続けるために新しいライフスタイル・トリガーがその提案に含められるため、非常に高い拡張性があります」と、テイ氏は付け加えました。
SNACKの詳細については、www.snackbyincome.sg にアクセスしてください。
昨年末、インカムは「従量制」の自動車保険を提供する最新の協同組合/相互扶助の保険組織となりました。この保険商品は、シンガポール最大の自動車マーケットプレイスであるCarroとの提携により商品化されました。