カナダのICMIF会員団体ワワネサ・ミューチュアル保険(Wawanesa Mutual Insurance Company)は今週、「ケアリング・トゥギャザー(Caring Together)」イニシアチブを発表しました。この取り組みは、新型コロナウィルスのパンデミックにより困窮するコミュニティと、制度的人種差別をなくす闘いのための180万カナダドル(1億4,220万円)の新たな資金援助が目玉となっています。
これらの資金は、ワワネサ・ミューチュアル保険が、今年これまでカナダと米国の数百のコミュニティ団体への寄付を約束した350万カナダドル(2億7,650万円)に追加されます。これには、4月にICMIFがレポートしたカナダと米国におけるフードバンクへの10万カナダドル(790万円)の寄付が含まれています。
「ミューチュアル保険会社として、ワワネサは、コミュニティにおいて前向きな力となることに重点を置いた価値観によって導かれています」と、ワワネサの社長兼最高経営責任者のジェフ・ゴイ(Jeff Goy)氏は述べました。「新型コロナウィルスの大流行によって引き起こされた健康と経済の混乱、そして制度的な人種差別に対する怒りの高まりは、私たちのコミュニティに影響を及ぼす強力な力です。この前例のない時代を考えた時、私たちのような企業には、ステップアップしてさらに多くのことを行う責任があります。」
「ケアリング・トゥギャザー」では、資金が配分される3つの重点分野があります。
「この困難な時期に実践的な人道的支援を提供し続けるなか、これらの資金により、トゥルーノースエイドは多くの先住民族とその家族を支援できます」と、トゥルーノースエイド(True North Aid)のエグゼクティブダイレクターであるケネス・スミッド(Kenneth Smid)氏は述べました。 「先住民族の自立をサポートするために、私たちはコミュニティのメンバーと直接協力して計画を策定し、彼らのニーズを確実に満たすようにします。それは、新型コロナウィルスのパンデミックの期間においてより緊急を要する仕事です。」
「新型コロナウィルスのパンデミック以降、コミュニティには多くの変化が見られました」とユナイテッドウェイ・ウィニペグ(United Way Winnipeg)の理事長兼最高経営責任者コニー・ウォーカー(Connie Walker)氏は述べています。「より多くの人々が不安を抱えて生きています。ストレスは高く、より多くの人々が貧困の中で暮らしており、あるいはその瀬戸際にあることを私たちは知っています。私たちのメンタルヘルス、私たちの関係性、そして私たちの経済的安全は犠牲になっています。ユナイテッドウェイ・ウィニペグは、これらの困難な時代において最も脆弱な人々の緊急のニーズに対処し、誰も取り残されないようにするのを支援してくださったワワネサに非常に感謝しています。」
ワワネサ・ミューチュアル保険による「ケアリング・トゥギャザー」の取り組みの詳細は次のとおりです。
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- 50万カナダドル(3,950万円)が、ユナイテッドウェイの「新型コロナウィルス対策(COVID-19 Response)」に寄付され、カナダと米国における地域コミュニティのパートナーへの支援を強化し、恵まれず疎外されたコミュニティの人々と家族に食料、シェルター、メンタルヘルスのサポートを提供します。
- 40万カナダドル(3,160万円)が、先住民族のコミュニティや遠隔の北部コミュニティに寄付され、コミュニティ自身が特定したニーズを支援します。これらのニーズを特定し、資金を分配するために、ワワネサ・ミューチュアル保険はカナダ赤十字とトゥルーノースエイドと協力しました。
- 40万カナダドル(3,160万円)が、黒人コミュニティを支援する米国とカナダの公民権および社会正義団体、具体的には全米都市同盟(the National Urban League)、全米黒人地位向上協会(National Association for the Advancement of Coloured People(NAACP))、黒人健康同盟(Black Health Alliance)、黒人企業・専門家協会(the Black Business and Professional Association)に対し寄付されます。
- 25万カナダドル(1,975万円)が、カナダと米国の病院に寄付され、第一線の医療従事者と新型コロナウィルスの研究をサポートします。
- 25万カナダドル(1,975万円)が、すべての従業員とブローカーを対象とした1対1の寄付マッチング・プログラムを支援します。
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※ 文中の金額は1カナダドル=79円で換算