アルゼンチンのICMIF会員サン・クリストバル保険グループ(San Cristóbal Group)は、新型コロナウィルスのパンデミックの影響ならびにロックダウンが組織のバリューチェーンに及ぼす影響に対する当グループの対応の一部を形成する「Elbow to Elbow」(またはスペイン語では「Codo a Codo」)プログラムを最近開始しました。このプログラムは、グループ内のさまざまなビジネスユニットからの数多くの取り組みで構成され、顧客と保険契約者、商業チャネル、主要サプライヤーとコミュニティからなる当グループのネットワークを対象としています。
このプログラムの主な目的は、バリューチェーンに対する危機の影響を緩和すること、価値を生み出すプロセスを保護すること、また、グループの戦略的パートナーを支援して悪影響を最小限に抑えながら事業の継続性を保証し、アライアンスを明確にすることです。当グループはまた、市民社会組織と協力して、新たな健康および社会的ニーズへの対応を支援しています。
このプログラムにおけるサン・クリストバル保険グループの対応には、保証人無しの無担保ローンが含まれます。これは、競争力のある金利(36%)で、48時間以内に資金が入手可能でサプライヤーが短・中期の債務を履行できるようにし、それにより、経済活動が再開する中、保険契約者へのサービスの継続的な提供を確実なものとします。そのような対象サプライヤーには、医師、ブローカー、ホイールやタイヤのフィッターなどが含まれます。アルゼンチン全土でこれらの商品の恩恵を受けられるサプライヤーは600程度と推定されています。
「Elbow to Elbow」プログラムには、電子商取引のための独自のウェブサイトの開発を促進するサン・クリストバル保険グループにおける保険仲介のデジタル化や、オンライン保険販売を強化するためのトレーニングとサポートなど、バリューチェーンの強化を目的としたその他の対応が含まれています。
さらに、このプログラムには、会員向けの遠隔医療サービスへの無料アクセスや、生産者、サプライヤー、プロバイダー、顧客向けのデジタル自己管理プラットフォームへのアクセスなどの対応も含まれています。
新型コロナウィルスの影響を緩和する行動計画の一環として、サン・クリストバル保険グループは、隔離センターで働くボランティアの個人傷害保険、新型コロナウィルスの特定の呼吸状態に対応する機器の製造に向けた研究開発の取り組みへの支援、社会と健康のニーズを満たすための市民社会組織との調整をはじめとする社会投資計画を展開しました。
当グループはまた、アルゼンチンの「Una sola hinchada」キャンペーンを支援しています。このキャンペーンは、一般市民から少額の寄付を集めてコミュニティ・ダイニングルームに資金を提供したり、「フードバンクと慈善団体のアルゼンチンネットワーク」を通して家族支援センターに食料、必要不可欠な清掃用品、衛生キットを提供したりしています。