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NTUCインカムがシンガポールで保険を利用し易く手頃な価格で持続可能なものとして50周年を迎える

ICMIF会員NTUCインカム(インカム社)は、シンガポールで最初の協同組合保険組織として50年前に設立され、今年50周年を祝います。インカム社は今日でも、シンガポールで保険を利用し易く手頃な価格で持続可能なものとするという1970年の事業開始時と同じ目的を維持しています。

何年にもわたりインカム社は成長を遂げ、現在では生命保険、健康保険、損害保険で200万人以上の顧客にサービスを提供する、隆々たる社会的企業となっています。シンガポールを代表する生損兼営保険会社の1つであることに加え、インカム社はデジタルとマルチチャネルの保険会社として認知されており、デジタル化の取り組み、eコマースの能力、商品革新能力によって、国内や東南アジア地域での称賛を勝ち取っています。

シンガポールの保険会社の中で、インカム社は十分にサービスが行き渡っていないセグメントに対応した商品によって、良い社会的影響を提供することで最高の評価を享受し続けており、社会的責任のある企業と見なされています。リスクとコンプライアンスの強固な企業文化により、インカム社は顧客や規制当局の間で信頼できる金融機関としての地位を確立しています。

2020年6月に発行された2019年の年次報告書において、「当社は設立以来長い道のりを歩んできており、利便性と生活習慣により強く動機付けられた競争の激化と進化する顧客ニーズに対し、より適切かつ迅速に対応し続けることを確実にするために、より多くのことを行なっています」とインカム社は述べています。また、「デジタル時代が、保険商品を新鮮で刺激的な方法で提供する無限の機会を提供しています」とインカム社は言います。

顧客がより一層「デジタルファースト」になり、消費パターンがますますライフスタイル主導になる中、インカム社は消費者が情報を利用してオンラインで購入する方法にも対応する必要があること認識しています。昨年、インカム社はオンラインで直接購入できる幅広い種類の生命保険を提供する「オンライン・ライフ」をスタートするとともに、AIを利用した生命保険のデジタルアドバイザーであるアスクセージ」で、顧客が自分自身でファイナンシャル・プランニングを簡単に行えるように支援します。

インカム社は、志を同じくする戦略的パートナーと協力して、顧客との関わり方、保険の購入と利用の方法を再考し、次世代商品で新境地を開いており、顧客により多くの価値を提供しています。ギグエコノミーに適切な保険を提供するインカム社の取り組みにより、東南アジア地域で初の累積可能な保険商品が開発され、配車サービスのドライバーは、運転が完了するたびに少額保険料を支払い、重大な病気に対する保障を蓄積することができます。インカム社はこの新しい提案をスケールアップしてSNACKを立ち上げ、少額保険料の支払いを日常の行動にリンクさせるだけで保険を購入するという選択肢をシンガポールの顧客に初めて提供し、保険の保障を簡単かつ安価に得られるようにしました。インカム社によれば、SNACKはシンガポールの保険業界を大きく変えるものであり、市場への参入障壁を打破することによって保障ギャップを埋める大きな一歩です。

さらに重要なことは、たとえこれらの成果を得たとしても、インカム社は、商品、サービス、人を通じて同社が奉仕する地域社会に良い社会的影響を与えるという目的を持ち続けていることです。インカム社は引き続きダウン症と自閉症の子供と若者に保険商品を提供するシンガポールで唯一の保険会社です。インカム社はまた、必要としている若者のための教育を擁護する目的で保険の営業利益の1%を寄付し続けています。インカム社のスタッフは、毎年恒例の「Income Gives Back」イニシアチブを通じて、さまざまな慈善団体でボランティア活動に時間を費やしています。

同社は、次の10年間において、成長への強い弾みならびに将来においても有効な組織を保ち、これまで皆で築きあげてきた強力な基盤を活用して、次の世代の金融ニーズに応えていくと述べています。

2019年のシンガポールの生命保険業界の成長率はわずか0.4%でしたが、インカム社は重点を置いた新規ビジネスが11%の成長を見せ業界全体を上回りました。インカム社は昨年、自動車保険が他社に対して幅広いリードを維持し、シンガポールの損害保険で業界トップとなりました。

2019年12月期のインカム社の業績の主要ポイントは次のとおりです。

      • 総保険料収入は39億シンガポールドル(3,003億円)で8.5%増加
      • 純営業利益は3億2,610万シンガポールドル(251億円)で91.1%改善
      • 総資産は419億シンガポールドル(3兆2,263億円)と過去最高

アンドリュー・ヨー(Andrew Yeo)氏は、インカム社の最高経営責任者であり、ICMIF理事会のメンバーでもあります。ヨー氏は2019年6月1日に現職に就く以前は、インカム社の生命・健康保険部門の部門長を務めていました。

※ 文中の金額は1シンガポールドル=77円で換算

  
ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。

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