カナダのICMIF会員コーポレーターズ(The Co-operators)は、11年連続でカナダのコーポレート・ナイツ社の企業市民ベスト50に選ばれています。コーポレート・ナイツ社が毎年発表するランキングでは、企業の環境、社会、ガバナンスに関連するパフォーマンスが測定されます。2020年のランキングでは、コーポレーターズは持続可能性において主導的立場にあると認められ、第4位を獲得しました。昨年は、2019年のカナダの企業市民第1位に選ばれています。
「持続可能な経済に対する意味のある貢献者としてのこの表彰は、より強靭なコミュニティの構築を支援するという私たちの取り組みの重要性を反映しています」とコーポレーターズの社長兼最高経営責任者を務めるロブ・ウェセリング(Rob Wesseling)氏は言います。「多くの人々が大変な試練と不確実性に直面している今、この持続可能性の事例は明白です。これにより、協同組合だけでなく、すべてのカナダ人にとって、成功に対する共同の長期的見解に導かれて、複雑さと危機を乗り越えることが可能となります。」
コーポレーターズの2019年持続可能性パフォーマンスのハイライトは以下のとおりです。
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- 持続可能な低炭素で回復力のある社会を実現する商品とサービス(陸上洪水商品「総合水害保険」を含む)
- インパクト投資におけるリーダーシップ(2019年末において投資資産の19.4%に相当する20.7億カナダドル(1,635億円)が投資されている)
- 91%と高い職員の定着率
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コーポレーターズの持続可能性、ガバナンス、財務実績に関する詳細は、2019年度統合年次報告書に掲載されています。
コーポレーターズがTCFD報告書を初めて作成
コーポレーターズはまた、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)報告書「気候関連のリスクと機会の管理」を初めて発行しました。同報告書は、金融安定理事会が公表したTCFD勧奨事項の実施に向けたコーポレーターズの取り組みの独立した概要です。これらの開示は、2019年1月1日から12月31日までの報告期間を対象としており、気候関連のリスクと機会を特定し、管理するためのコーポレーターズのアプローチの概要を示すものです。TCFDの実践の改善は数年間にわたる進展であり、コーポレーターズは現在、3年間のロードマップの2年目にあります。
報告書の前文で、コーポレーターズの副社長兼最高財務責任者のカレン・ヒギンズ(Karen Higgins)氏は次のように書いています。「カナダ人およびその地域社会の経済的安定と安心を守るためには、気候変動がもたらすリスクと機会を理解しなければなりません。私たちは、持続可能な気候変動に強い社会の擁護者かつ促進役となるよう努めており、気候関連のリスクを当社のガバナンスモデルとビジネス慣行に統合することに取り組んでいます。気候変動への注目と行動を高める長期的な擁護者として、私たちは、私たちの時代の最も差し迫った問題であると考える事項に関し、投資家と消費者の意識を高めるという、金融安定理事会による使命を歓迎します。」
コーポレーターズのTCFD報告書の完全版はオンラインで入手可能です。
インパクト投資とTCFD報告に関するICMIFウェビナー
コーポレーターズのチームのメンバーは、最近開催された2つの会員専用ICMIFウェビナーにプレゼンターとして参加し、他のICMIF会員とコーポレーターズの持続可能性のリーダーシップを共有しました。
コーポレーターズのカレン・ヒギンズ氏と、コーポレーターズ・グループの機関投資家向け資産運用部門であるアデンダ・キャピタルの社長兼最高経営責任者であるロジャー・ボーケミン(Roger Beauchemin)氏は、ウェビナー「インパクト投資:なぜそしてどのように行なうのか?」において、投資に影響を与える彼らのアプローチとコミットメントを共有しました
ヒギンズ氏はまた、ICMIF協賛会員のアビバ・インベスターズ(Aviva Investors)が中心となったウェビナー「気候リスクの開示:TCFDフレームワークに準拠した報告の準備」で、コーポレーターズのTCFDへの取り組みの経緯について語りました。
ICMIF会員は、これら2つのウェビナーの録画を閲覧できます。録画へのリンクを受け取るには、webinars@icmif.org にメールを送ってください。
※ 文中の金額は1カナダドル=79円で換算