ドイツのICMIF会員DEVKは、保険詐欺と戦い、正直な顧客に可能な限り最善の方法でサービスを提供する、将来を見据えたAI(人口知能)利用のSaaSソリューションを実現するため、今年初めにFRISS社の保険金不正請求検知システムの導入を成功させました。
2020年5月の導入時に、DEVKでは400名以上の支払請求担当者が毎月約16万件の自動車保険の保険金請求を査定していました。各支払請求担当者は、最初の損害発生通知から調査まで、保険金請求のすべての処理を担当します。いまや彼らはFRISSを使い、DEVKのSAPコア支払請求ソリューションとのシームレスな統合により、支払請求に関する洞察をリアルタイムに受け取ることができます。
現在、DEVKにおける自動車保険支払請求の96%がスコアリングで問題ないと判断され素早く処理できるため、誠実な顧客に優れた顧客体験を提供しています。FRISS社のシステムは、強力なAI、テキストマイニング、予測モデル、オーダーメイドのエキスパートビジネスルールが組み合わされており、これにより各支払請求担当者が支払請求の全体像を受け取ることで、プロセス全体が非常に効率的になります。
FRISS社のプレスリリースによると、DEVKは独自のソリューションを構築することも検討しましたが、実証済みのビジネスソリューションが追加的なメリットをもたらしてくれるとの判断に至りました。リアルタイムで不正データに接続するためには、ドイツ保険協会(GDV)の保険情報データベースであるHIS(Hinweis- und Informationssystems)との統合が必要でした。それに加えて、DEVK自身のデータベースを強化するためにControl€xpertへの技術的な接続が提供されました。
DEVKのピーター・ボッカー(Peter Boecker)支払請求管理担当ダイレクターは、「初日から職員はAIを活用したサポートに熱心でした。FRISSでの経験が引き続き良好であれば、それ以外の事業種目の接続も考えられますす」と語りました。
DEVKのシニア・プロジェクトマネージャーであるギュルヌール・セビック(Gülnur Cevik)氏は、「AIに基づく不正検知ソリューションに取り組んだことは、自分とチームの仲間にとって素晴らしい経験でした。FRISSチームとの連携は非常にプロフェッショナルなものでした」と付け加えました。
FRISS社のシニア・プロジェクトマネージャーであるオルカイ・クランダーオグル(Olcay Krandaoglu)氏は次のように述べました。「DEVKからの要求は、『言った。行なった。助けた。(Said. Done. Helped.)』です。私は、FRISSによってDEVKがこの声明を実践するのを手助けしていると強く信じています。それぞれの支払請求担当者に対して、私たちはすべての実用的な洞察を提供しているので、彼らは支払請求の背後に何があるのかを本当に知っています。これにより、彼らは自分たちのサービスを最も必要としている請求者にとって、悲惨な瞬間を魔法の瞬間に変えるのを助けます。プロジェクトではいくつかの難題に直面しましたが、プロジェクトチームの強力なパートナーシップと協力により、これらを成功に導き、非常に良い結果が得られたことを嬉しく思います。他の事業分野でもDEVKと協力できることを楽しみにしています。」