写真(左から):マルテン・ナークトヘボーレン氏(アクメア 投資コンサルタント)とジョセフ・カミリ氏(CIC保険グループ 戦略・マーケティング担当ジェネラルマネージャー)
マルテン・ナークトヘボーレン氏はオランダのICMIF会員組織アクメア(Achmea)の投資コンサルタントです。2019年3月、ナークトヘボーレン氏はケニアのICMIF会員組織 CIC保険グループ(CIC Insurance Group)で1週間をかけて、ケニアの農家向けのマイクロインシュランス販売チャネルの見直しを支援しました。同氏は現場の状況を知るために数多くのステークホルダーと話し、オランダのような仲介業者やインターネットを介した個人への保険販売はケニアの農家には役に立たず、別のもっとパーソナライズされたアプローチが必要なことをすぐに理解しました。
派遣の対象は? ケニアのCIC保険グループです。 ICMIFは、会員組織であるCIC保険グループと提携して、低所得者向け相互扶助保険ソリューションのケニアでの普及を支援しています。ICMIFはこの提携を通じて、今後5年間で25万世帯の酪農家に手頃な価格の相互扶助の保険商品を提供することを目指しています。
派遣の内容は? この任務の目的は、ICMIF 5-5-5マイクロインシュアランス戦略プロジェクトの一環として、ケニアの農民のためのマイクロインシュアランス販売チャネルをCIC保険グループが見直すのを支援することでした。
技術支援はどのように機能したか? ナークトヘボーレン氏は、ケニアに赴く前に、ケニア・プロジェクトの概要とICMIFがどのようにプロジェクトを運営しているかについて情報を受け取りました。ケニアでは、同氏はナイロビにあるCIC保険グループの事務所に迎えられ、現在の販売チャネルの課題と今後プロジェクトのこの側面を発展させる機会について主なスタッフと話し合いました。ナークトヘボーレン氏は帰国に際し、自身の提案をまとめた簡潔なレポートを作成し、さらなる議論のためにすべてのプロジェクトパートナーとそれを共有しました。
派遣はこれまでどのような影響を及ぼしたか? ナークトヘボーレン氏のレポートとプロジェクトが販売チャネルの開発を進める方法についての提案は温かく歓迎され、プロジェクトパートナーによるこのテーマの議論に必要な刺激を提供しました。今後の正確な方向性はまだ議論中ですが、ナークトヘボーレン氏の仕事のおかげで、パートナーシップが成功の鍵となることが明らかになっています。
「私は以前ウガンダで働いたことがありましたが、それはアフリカへの愛と、可能なときに困っている人を助けるという情熱に火をつけました。今回の派遣が、マイクロインシュランスについて学び、ケニアの農家が自分たちの生活をより良く保護する助けとなることを可能にすることを知り、それが私のための任務であると思いました。私がこの経験から得た最大の学びは、オランダで行なわれているように仲介業者やインターネットを介して個別に保険を販売することは、ケニアの農家ではうまくいかず、また別のもっとパーソナライズされたアプローチが必要だということです。信頼が鍵であり、相互扶助モデルは間違いなくこれらのグループにマイクロインシュランスを提供するための最良のモデルです。」アクメア 投資コンサルタント マルテン・ナークトヘボーレン氏
「アクメア財団とアクメアは協力して派遣を実施しています。アクメアの職員は、アクメア財団のパートナーに専門的なアドバイスを行なうために1〜2週間海外に出ます。これらの派遣は、全ての当事者にメリットのある状況を生み出すように設計されています。私たちのパートナーは専門知識と個別の状況に応じたアドバイスを得られ、地域社会はパートナーからの改善されたサービスを通じて利益を享受し、アクメア職員は大きな学習機会を得ることができます。」アクメア財団
「ケニア滞在中、CIC保険グループでマルテンを迎え入れられたことを喜ばしく思います。 今後の販売チャネルの改善にかかるマルテンの提案は非常に役立ち、ここケニアの5-5-5プロジェクトの将来の戦略に間違いなく確実に影響を与えます。」
CIC保険グループ 事業開発マネージャー イブ・ティオンゴ氏
この記事はICMIFの許可を得て翻訳・掲載されています。ICMIF 5-5-5相互扶助マイクロインシュランス戦略については、こちらをご覧ください。