イギリスのICMIF会員コーニッシュ・ミューチュアル（Cornish Mutual）は、2020年にイングランド南西部のコミュニティに対してのべ1,000時間のボランティア活動を行なうことを約束しました。同地方を拠点とするコーニッシュ・ミューチャルは、職員が近隣のさまざまな慈善活動においてボランティア活動を行うことを積極的に支援しています。
昨年、コーニッシュ・ミューチュアルのチームは、慈善団体やコミュニティグループの支援に、のべ約700時間のボランティア活動を費やしました。
現在、新型コロナウイルスのパンデミックにより、役職員はほぼ完全に在宅で仕事をしており、同社では職員が近隣コミュニティの中でいかに影響を及ぼすことができるかについてアイデアの提案を促しています。
コーニッシュ・ミューチュアル役職員の多くは、近所の人に代わって買い物をしたり、弱者や高齢者に食事や処方箋を届けたり、国民保健サービス（NHS）のボランティア対応要員として参加したりしています。他の人たちは、ゴミ拾いやビーチの清掃に参加したり、フードバンクでボランティアをすることを選択したりしています。その他には、地元の農家やコーニッシュ・ミューチャルの会員と協力して、自分の住むデボン村での牛乳配達（写真）を計画したトルーディ・ヘルニマン（Trudy Herniman）氏の例があります。また、ハナ・ホールデン（Hana Holden）氏はキーワーカー（地域に必要不可欠な公共サービスの従事者）のために130個のケーキを焼き、ジョー・ホーキンス（Jo Hawkins）氏と娘のリリー（Lily）さんはカムボーンのフードバンクでボランティアを行なったり、自己隔離中の人に処方箋を届けたりしました。
「私たちは、私たちが働きそして暮らしているコミュニティを支えることに力を注いでおり、そして募金活動、チャリティーイベント、ボランティア活動に関わる力強い伝統を持っています」と、コーニッシュ・ミューチュアルの人事リーダー、ケイティ・ハーランド（Katie Harland）氏は言います。
「私たちのチームは、現在の制限によってすべてのボランティア活動を中止することはしたくないと思いました。全員がリモートで勤務しており、私たちは皆に自分の業務時間の一部を利用してそれぞれの地域社会で支援を行なう機会を与えたいと考えました。これはかつてなく野心的なボランティア・プロジェクトです。のべ1,000時間のボランティア時間は、役職員1人あたり平均10時間になります。コーンウォール、デボン、ドーセット、サマセットの地域全体に影響を与えられることは、私たちにとって素晴らしい機会となります」とハーランド氏は説明します。
今年5月にマネージングディレクターのピーター・ボーモント（Peter Beaumont）氏は次のように述べています。「私たちの優先事項は引き続き、会員、同僚、サプライヤー、コミュニティのお世話をすることです。それは、私たちの相互扶助の価値観に沿った責任ある方法で行動することを意味します。」
多くの企業とは異なり、コーニッシュ・ミューチュアルは従業員を一時解雇していません。 同社は、チームが一丸となって、会員が慣れているすべてのサービスを提供してきたと言います。ごく最近まで同社の職員は通常の対面による面談を行うことができませんでしたが、現場のチームは通常どおり連絡可能であり、脆弱な状況の中で会員対応を優先してきました。
「私たちは、自分たちが働き暮らしているコミュニティを支援することに情熱を傾けており、募金活動、チャリティーイベント、ボランティア活動に参加する長い伝統があります」とボーモント氏は言いました。「パンデミックの間、私たちはあらゆる方法で支援しています。いつもは自分たちのチームに渡している果物を地元の病院で働くスタッフに寄付するのは、そのほんの一例です。」
「農村部のコミュニティは回復力があることで知られており、隣人たちは困難な時期を通して互いに支え合っています。私たちは皆各自の役割を果たしており、この困難な時期に仲間がいろいろな方法で支援を行なっているのを見られて素晴らしい経験でした」とボーモント氏は言いました。
コーニッシュ・ミューチュアルは先月、同社が徐々に「ニューノーマル」に戻りつつあると発表しました。同社の現場対応チームは現在、対面による面談の恩恵を受ける人たちを訪問し始めており、一部の畜産市場の事務所が再開され、あるいは間もなく再開される予定です。ただし、多くのICMIF会員組織と同様に、職員の多くはまだ在宅勤務しています。
