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MAIF(フランス) 社会的責任退職貯蓄プランを開始

フランスの相互扶助組織でICMIF会員のMAIFは今週、組織の存在理由に合致した投資サポートを会員に提供するために、新商品「社会的責任退職貯蓄プラン」をスタートすると発表しました。

この退職貯蓄プランは、市場で初めて社会的責任投資(SRI)100%に認定されるなど、MAIFの社会的責任貯蓄商品の幅を広げています。

MAIFが開発したこれらの商品は、フランス経済における持続可能な退職貯蓄・投資商品を促進するというフランスのPACTE * 法に定められた目的に対応しています。

  新たな社会的責任貯蓄商品

この商品には、社会的責任投資(SRI)に特化したユーロ建てのファンドおよび以下のような一定の基準に従い選定され、公認ラベルを取得した「SRI」または「連帯」ユニットの両方で構成されており、独特の特徴があります。

      • 長期的な財務実績
      • 環境・社会・ガバナンス(ESG)の観点から各セクターでベストプラクティスを持つ企業への投資
      • SRI 商品または Finansol ラベルでの認知

MAIF退職貯蓄プランは、環境目標やエコロジー転換を支援するとともに、雇用や専門家育成を積極的に支援する企業の発展に資金を提供しながら、退職に向けた準備を可能にすることを目的としています。

このプランは、個人向けで変動拠出の、100%がSRIユニットにリンクした団体生命保険契約の形態をとっています。すべての退職貯蓄プランと同様に、投資された貯蓄は退職時にのみ受取り可能です(法律で規定されている特別な場合を除きます)。

MAIF会員個人の権利はユーロおよび(または)SRIユニットにリンクするユニットで表示されており、さまざまな事業セクター、地域、さらには経営戦略にまで及んでいます。

会員は、自己運用(会員が自分で資金を運用する)、運用マネージャーのアドバイスを一定期間受ける、合同運用の3つの運用モードの選択肢から選択できます。後者の2つの運用モードには、「慎重型」・「バランス型」・「積極型」の3つのタイプが用意されています。

MAIFが以前に販売したプランは自動的にこの新しい退職貯蓄プランに切り替えられます。以前の契約に加入している人はすべて、自動的に新しい「社会的責任退職貯蓄プラン」に移行されます。

* 新退職貯蓄プラン(PER)は、2019年5月に採択されたPACTE法によって創設されました。PERは現行制度のPERPと「Madelin」の契約を継承し、貯蓄者にとってより有利なルールとなっています。
  責任ある投資家MAIF

200億ユーロ(2兆5千億円)の運用資産を有するMAIFは、その投資方針において責任投資を最も重視してきました。相互扶助組織であるMAIFは、2009年以降、国連責任投資原則の署名団体であり、グループの投資方針全体を通してこの原則を実践することに取り組んでいます。MAIFは、資産の財務分析と同様に、選択した資産に関するESGと気候問題の分析を統合し、いかなる投資においても持続可能な財務実績との調和を図ることを目的としています。

これらの取り組みに沿って、MAIF退職貯蓄プランは目的と収益性を組み合わせています。そして、ユーロ建ての同プランの100%が、貯蓄者に高いリターンを確保しつつESG基準を考慮するという点で、MAIFの要件を満たしています。

10年以上前、MAIFはフランスの保険会社で初めて、一連の完全に社会的責任のある貯蓄商品を取り扱いました。そこには、社会的責任生命保険、代替貯蓄プラン、社会的責任投資ファンドなどが含まれます。これらの商品は、以下のようにMAIFを信頼する貯蓄者に代わり、社会と公益に大きな影響を与えるプロジェクトを支援するものです。

      • MAIF生命(MAIF VIE)が管理する生命保険契約の積立金から「エネルギー転換」に 5億4,700万ユーロ(684億円)が投資される
      • 過去10年間に France Active と共同で行なった、社会的責任のある貯蓄からの、雇用および専門的なリハビリに取り組む企業への投資のおかげで、17万5千人の雇用が創出され支援を受ける

MAIFの個人保険担当事務局次長であるエレーヌ・ンディア(Hélène N’Diaye)氏は次のように述べました。「当社の目的に完全に合致した投資支援を会員に提供することが不可欠だと考えています。社会的責任退職貯蓄プランには、100%社会的責任投資のみで構成されるという独自の特徴があります。これは、公益のために投資を振り向けることで、私たちの会員に社会的プロジェクトを支援する機会を提供することによって、当社の貯蓄商品を強化するという当社独自のものです。」

※ 文中の金額は1ユーロ=125円で換算

 

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。

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