進行中のコロナウィルス危機の余波はフランス経済に影響を与え続けています。そして多くの人が、2021年までそれが続きフランス人の購買力が低下すると予測しています。この困難な時期に加盟国を支援するため、ICMIF会員のMAIFは2021年に向けて自動車保険料金(*)を凍結することを発表しました。
相互扶助保険会社であるMAIFは、この異例な年に、危機の開始当社から同様に異例の措置を講じ、保険金支払いの減少見込み額に相当する1億ユーロ(124億円)の会員還元を申し出ています。この決定によりMAIFは、会員との連帯を示し、この状況を利用しないという、2つの大きな意思を確認しました。
MAIF理事会は2020年4月1日に、ロックダウン期間中の交通事故の減少による節約分を会員契約者に渡すことを決定しました。
フランス全土でのロックダウンは、自動車事故報告件数の大幅な減少につながりました。8週間のロックダウン期間に、通常の状況と比較した推定節約額は約1億ユーロに上りました。その結果、MAIFは自動車保険に加入しておりしっかりと保険料を納めている会員に対してこの金額を支払うことを決定しました。これは、保険加入車両1台あたり30ユーロ(3,720円)の一括払いとなります。
MAIFは、会員の負担を増やさないように来年の自動車保険料を増額しないことで、利用可能な手段の範囲内で会員との連帯の取り組みを続けたいと考えています。
MAIFのドミニク・マエ(Dominique Mahé)会長は、「異例な時期に私たちは生きています。私たちの優先課題は、私たちを動かしている相互扶助の価値観に沿って会員を引き続き支援し、連帯の集団的な取り組みに貢献することです」と述べました。
MAIFの最高経営責任者であるパスカル・ドゥマルジェ(Pascal Demurger)氏は次のように語りました。「この意思決定は、当社の将来の業績に影響を与えるでしょう。それは想定済みです。私たちは、今まで以上に会員の購買力を守っています。私たちは組織の存在理由に従い、『より一体的で持続可能な世界を築く上で、事業には果たすべき役割がある』という深い信念によって導かれています。」
MAIFの存在理由は次のようなものです。「他者や世界に対し真摯に注意を払うことだけが真により良い共通性を保証できると確信し、我われMAIFはその注意をそれぞれの取り組みと行動の中心に置く」
* VAM(自動車保険)および PACS(拡張運転者保障)にかかる2021年の保険料を据え置き
※ 文中の金額は1ユーロ=124円で換算