イギリスのICMIF会員である NFUミューチュアル（NFU Mutual）は、グループ最高経営責任者（CEO）のリンジー・シンクレア（Lindsay Sinclair）氏が、12年を超える任期を経て2021年3月末に退任すると発表しました。
シンクレア氏の後任は、現在は販売・代理店担当ダイレクターのニック・ターナー（Nick Turner）氏です。規制当局の承認が必要ではありますが、ターナー氏は2021年4月1日付でNFUミューチュアルのグループ最高経営責任者（CEO）に就任する予定です。
この発表に関して、NFUミューチュアル会長のジム・マクラーレン（Jim McLaren）氏は、「 グループCEOとしての彼の在職期間中、当社は一貫して成長を続けてきましたが、それは少なからずリンゼイの強力なリーダーシップによるものです。過去12年間、そしてごく最近ではパンデミックを通して、彼の貢献は際立っていました。円滑な引き継ぎとリーダーシップの一貫性を確かなものにするべく、今後数か月にわたりリンゼイと緊密な協力を続けられることをうれしく思います」とコメントしました。
リンジー・シンクレア氏は、「組織として、私たちはパンデミックに非常にうまく対処してきました。そして、いくつかの最も困難な課題を通じてこの組織を率いてこられたこの数か月間は私の誇りです。今や当事業は、今後も繁栄し多くの会員の役に立ち続けるだけの素晴らしい基盤を持っていると思います」と述べました。
「バトンを渡すことを考える時が来ました。ニックは、私と緊密に協力しパンデミックの影響に対処したこの一年を含め、過去7年間にわたりNFUミューチュアルの上級経営チームで重要な役割を果たしてきました。」
ニック・ターナー氏は、「リンジーの下で働いてきたこと、そして来年4月から彼の後任に任命されたことを光栄に思います。当社の戦略と私たちの素晴らしい仕事を継続し、首尾一貫して会員のために存在する保険団体となることを楽しみにしています」と付け加えました。
ニック・ターナー氏は、2013年にAXAグループからNFUミューチュアルの理事会に販売・代理店担当ダイレクターとして加わりました。同氏は27年間、AXAグループの生命保険、損害保険、グローバル・パートナーシップの各部門において、販売、事業開発、マーケティング、戦略的任務など幅広い仕事に従事しました。ターナー氏は勅許保険協会（Chartered Insurance Institute）の理事長です。
NFUミューチュアルの最高経営責任者に就任して以来、リンジー・シンクレア氏は ICMIF理事会のメンバーも務めてきました。ICMIFを代表してショーン・ターバック（Shaun Tarbuck）事務局長は次のように述べています。「ICMIFは、会員組織によって所有され、統治され、積極的に導かれていますので、優れた協同組合や相互扶助組織と同様に、会員の変化するニーズや期待を測定し対応することができます。ICMIFの理事会は、私たちがそれを実現するのを支援するという点で極めて重要であり、リンジーは理事となって以来、ICMIFのガバナンスにおいて非常に積極的な役割を果たしてきました。組織への彼の支援と献身にとても感謝しています。彼の相互扶助セクターについての知識と、セクターに恩返ししようという気持ちは非常に価値あるものでした。事務局チーム一同、リンジーの今後のご多幸をお祈りしております。また、ニック・ターナー氏が来春グループCEOとなり、共に仕事ができることを楽しみにしています。」
写真：ミネアポリス（米国）で開催された2015年隔年総会の理事会で話すリンジー・シンクレア氏
