エクリージアスティカル保険グループ(Ecclesiastical Insurance Group)の「慈善活動賞(Movement for Good awards)」の一部として、イギリス全国の10の慈善団体が各5万ポンド(680万円)の贈呈先として選ばれました。
専門保険会社でありICMIF会員のエクリージアスティカル保険グループが創設したこの賞により、今夏、イギリス全国の慈善団体が総額100万ポンド(1億3,600万円)を贈呈されました。500の慈善団体がすでに今年前半に各1,000ポンド(13万6千円)の寄付を受けており、これから10の慈善団体がそれぞれ5万ポンド(680万円)の助成金の恩恵を受ける予定です。
各5万ポンドの賞金は、教育、スキル、芸術、文化、遺産の発展、ならびに市民権あるいは地域社会の開発の進展を支援する目的で贈られます。その申請は「影響と有効性」・「持続可能性」・「イノベーション」・「ケアと思いやり」の4つの主要分野に対して評価されます。
ウェスト・ミッドランズ地域で乳幼児を亡くした家族に死別ケアを行うリリーメイ財団(Lily Mae Foundation)は、受賞を決めた慈善団体のひとつです。同財団はこの寄付により、今後3年間でより多くの遺族を支援するためのリソースを開発する「ベビーロス支援サービス(Baby Loss Support Service)」プロジェクトを強化することができます。
別の慈善団体テイストライフUK(Tastelife UK)は、摂食障害の患者とその家族を支援すると同時に、公教育を推進することを目的としており、ユーストラック開発(Youth Track Development)スキームを開始する予定です。このプロジェクトでは、イギリス全国の学校で11歳から14歳までの学生を対象に摂食障害に関する教育を推進します。
エクリージアスティカルのグループ最高経営責任者、マーク・ヒュース(Mark Hews)氏は次のように語りました。「私たちの慈善活動賞は圧倒的な反響を呼んでいます。5万ポンドの寄付を求めてプロジェクト案を提出した慈善団体は非常に多く、慈善団体が従来以上に支援を必要としていることは明らかです。この財政的な後押しは、地域社会に長期的な改善をもたらし、多くの人にとって非常な試練であるこの時期において、慈善活動の関係者を支援すると、私たちは考えています。」
エクリージアスティカル保険グループはユニークな金融サービスグループです。私たちは慈善団体によって所有されており、より良い社会づくりに貢献することを主な目的としています。慈善寄付は私たちの事業の根幹であり、お客様にとって大事な慈善団体に利用可能なすべての利益が提供できることを誇りに思っています。この5万ポンドが、慈善団体が行っている人生を変えるような仕事に大きく貢献できることを私たちは知っており、これらの賞がどのように人びとの生活をより良い方向に改善するのに役立つかを楽しみに見ていきたいと思います。」
リリーメイ財団の創設者兼マネージング・ダイレクターのライアン・ジャクソン(Ryan Jackson)氏は、「幸運にも受賞できたと聞いたとき、私たちはとても感動しました。この資金が向けられるプロジェクトは、とてもユニークな一対一のベビーロス支援サービスです。不幸にも赤ちゃんを亡くした親たちにとって、このようなサービスはライフラインと言えます。私たちは、資金を使って死別ケアワーカーをさらに確保し、私たちのサービスにより多くの予約が受けられるようにする予定です」と述べています。
テイストライフUKの最高経営責任者であるダイ・アーチャー(Di Archer)氏は次のように付け加えました。「この資金は完全なゲームチェンジャーです。受賞の知らせはこれまでで最高のニュースであり、私は完全に言葉を失っていたと思います。コロナ禍で現実に摂食障害が増加し、不透明な状態により今後も増え続けることを、私たちは認識しています。摂食障害はしばしば表に現れません。そのため、私たちのプロジェクトが人びとに摂食障害について話せる安全な場所を提供しており、今まで以上に重要であると感じています。」
エクリージアスティカルによれば、今年前半の第1フェーズにおいては、25万人以上(253,879人)の心優しいイギリス国民のメンバーが慈善活動賞を支持し、全国で13,695を超える慈善団体が投票を受けています。受賞した500の慈善団体は、ノミネートされた慈善団体からランダムに選ばれました。
第2フェーズでは、5万ポンドの賞金に対して1,059件のプロジェクト案が提出されました。すべての応募を審査した後、審査員団が受賞プロジェクトの最終選考を行いました。
「慈善活動賞」の詳細および受賞した慈善団体のリストについては、www.ecclesiastical.com/move-for-goodをご覧ください。
先月、エクリージアスティカル保険グループは、コロナ禍が続くこの困難な時期にイギリスの慈善団体が大切な資金を調達するのを助けるために、さまざまなリソースを備えた資金調達ハブを開発し立ち上げました。
エクリージアスティカル保険グループは、コロナ禍におけるサービスに対する需要の急増と資金源の喪失が相まって、イギリスの慈善セクターに財政的な負担をかけていると指摘しています。
※ 文中の金額は1ポンド=136円で換算