アルゼンチンのICMIF会員であるリオ・ウルグアイ保険(Río Uruguay Seguros: 略称 RUS)は、ブロックチェーン技術に基づく独自の暗号通貨を使ったバーチャル・ウォレットを南米の保険会社で初めて導入しました。リオ・ウルグアイ保険は、「RUSコイン」と名付けられたこの新たな暗号通貨を使い、保険仲介業者のデジタル化のアクションや保険販売の多様化に報酬を与えます。仲介業者は、その残高を「RUSストア」で商品や特典と交換できるようになりました。
リオ・ウルグアイ保険は10月27日火曜日、1月にRUSコインプロジェクトの立ち上げで始まった第一ステージを終えました。RUSコインは、デジタル化の取り組みやさまざまな保険商品の販売で同社を支援している仲介業者に報いる暗号通貨です。
今年初めから、リオ・ウルグアイ保険の保険仲介業者は「RUSアドバイザー・アプリケーション」にバーチャル・ウォレットが実装され、RUSコインの残高と獲得履歴を見ることができます。本日から、仲介業者はRUSストアで、保有するRUSコインをリオ・ウルグアイ保険からの商品や特典と交換することができます。
このプロジェクトを推進するため、リオ・ウルグアイ保険は、民間部門と政府部門の両方のため総合的なブロックチェーン・ソリューションの開発に従事する企業コイバンクス(Koibanx)社と戦略的提携を行いました。コイバンクス社は、金融エコシステム向けのブロックチェーン技術に関するカスタマイズされたソリューションを提供するプラットフォームの設計者でもあります。これによって、より速く、より安全・安価な運用が可能になります。独自の技術によりコイバンクス社は業界をリードする地元企業となっていると、リオ・ウルグアイ保険は述べています。
バーチャル・ウォレットと暗号通貨が運用開始された現在、リオ・ウルグアイ保険は、会社の他の事業分野でブロックチェーンを導入するための研究開発プロジェクトを継続する予定です。この新技術により、「U-RUS企業大学」を通じて同社が協定を結んでいる各大学が、そのプラットフォームの研究開発に参加できるようになります。
RUSデジタル・トランスフォーメーション・コーディネーター社のアンドレス・フィオロット(Andrés Fiorotto)氏は、このプロジェクトを遂行するためにコイバンクス社を選んだことに関して、「彼らが選ばれた最大の理由は、コイバンクス社が、当プロジェクト実行のための興味深い知識を保有するだけでなく、その知識を共有するオープンさを持っていること、さらに同社がブロックチェーン開発に関してリオ・ウルグアイ保険が持つ特定のニーズに適応する柔軟性を備えており、これは当社だけでなく保険市場全般にも当てはまることが分かったからです」と述べました。
フィオロット氏は、同社の暗号ウォレットとこの変革プロセスについて、「私たちは市場全般にとって非常に新しい物事について話しており、それらは大きな挑戦となります。私たちは保険市場においてこのテクノロジーを利用する方法を見つけつつあります。他のテクノロジーとは異なり、マニュアルもなく前例もありません。このため私たちは独自のアプローチを採っています。その意味で、私たちからの数多くの質問に答えるためにコイバンクス社は自分たちの経験を共有し、全く革新的な何かを生み出すことを可能にしてくれています」と付け加えました。
両社の提携関係の最終的な目的は、リオ・ウルグアイ保険に対してより大きな商業的アイデンティティを提供すると同時に、付加価値のある取引とデジタル化されたプロセスの透明性を促進し、循環経済に貢献することです。