ベルギーのICMIF会員であるP&Vグループが、2020年のデカヴィ（DECAVI）社会コミットメント・トロフィーを再度受賞したことが今週発表されました。デカヴィは、ベルギーの保険部門でトレーニングやイベントを主催する独立系オーガナイザーであり、社会的コミットメントのトロフィーなどを含む 2020年の最も優秀な生命保険商品に対するデジタル・トロフィーを今週授与しました。
このトロフィーは、P&Vグループの特定の商品に授与されるのではなく、協同組合保険組織である同グループによる社会的、経済的、生態学的なレベルで行なわれている努力を称えるものです。
今年のトロフィー授与についてのデカヴィのプレスリリースでは、P&Vグループが利益の一部を常に地域社会に再投資し、その社会的および生態学的プロジェクトを通じて社会の一体化の促進に積極的に貢献したことが評価されました。これには、積極的な市民活動を奨励し、若者の除外と闘い、より公正な社会の構築に向けて取り組む P＆V財団の活動が含まれます。
利益の一部を社会的意義のあるプロジェクトに投資するP&Vグループ
他の多くの保険会社とは異なり、協同組合組織である同社は、株主のための短期的利益ではなく価値観によって導かれているとP&Vグループは言います。とりわけこれが、P&Vグループが利益の一部を地域社会のニーズを満たすプロジェクトに投資している理由です。
今年P&Vグループは、デジタル格差を埋め、恵まれない家族の子どもたちの学習の遅れを解消する支援のため100万ユーロ（1億2,300万円）を拠出しました。ベルギーでコロナウィルスによるロックダウンが実施された際は、この予算で1,300人の若者に新しいノートパソコンが配られました。P&V財団によるプロジェクトの呼びかけである「若者をつなぐ（Linking Youth Up）」を通じてベルギー全国の66組織が選ばれ、若者のデジタル・スキルを向上させるための支援を受けました。
責任投資原則を遵守するP&Vグループ
P&Vグループの貯蓄型保険商品では、倫理的に責任のあるファンドを慎重に選択しています。P&Vグループによると、ファンドマネージャーを選定する際、専門的知識だけで決めるわけではなく、価値観や基準が同グループのそれと一致していることが重要となります。
最低限の条件は、すべてのファンドが、国連が支援する世界的な取り組みである責任投資原則（PRI）に則って運用される必要があるということです。しかし、P&Vグループではより先進的なパートナーを厳選するとしています。
軍需産業のような議論の余地のある活動は除外されます。そして、ファンドマネジャーは、環境、社会、ガバナンス（ESG）を支持するポジティブ・セレクション基準を適用するように求められます。これら3つの分野で実績を挙げている企業は、P&Vグループの投資ポートフォリオにおいて優先されます。
2020年6月22日以降、P&Vグループでは、Degroof Petercam（ベルギーの金融機関）の欧州サステナブル・ファンド（ Europe Sustainable Fund）および FFGグローバル・フレキシブル・サステナブル・ファンド（FFG Global Flexible Sustainable Fund）の、二つの持続可能性を明示的に追求するファンドの提供を行なっています。
よりやさしいモビリティと予防を支持するP&Vグループ
今年P&Vグループは、環境への悪影響の少ない「やさしい」モビリティを選ぶユーザーをより適切に守るために商品を増やしました。P&V Vélo はこの春、完全にデジタルな自転車保険を新発売しましたが、発売後数週間で最も優れた革新的保険としてデカヴィ・トロフィーを獲得しました。そして、よりやさしいモビリティ、予防、安全は密接につながっているため、P&Vグループは過去12か月間に保険金請求をしなかったP&V Vélo の各顧客のためにGRACQ（サイクリストのためのベルギーの非営利・非政府組織）に寄付金を拠出することを約束しています。
P&Vグループは、保険以上のものを顧客に提供し、予防と交通安全にも焦点を当てたサービスへのアクセスを顧客に提供するのが目標だとしています。
たとえば、P&Vグループは今年、実用的なモビリティアプリである「Skipr」と提携しました。これにより顧客は、電車やバスのチケット購入、シェア自転車のロック解除、燃料の支払いなど、有料の交通手段を使用して旅行を計画し実行できます。Skiprは一元化されたエンドツーエンドのモビリティソリューションであり、車、電車、地下鉄、路面電車、スクーターなど、さまざまな共有形態の交通機関と公共交通機関から選択した交通手段を組み合わせることによって、自分の旅を計画できます。SkiprはP&Vグループの顧客に無料で提供されています。
P&Vグループの社会的責任に関するその他のハイライト
-
-
- 2010年以来、P＆Vグループはエコダイナミック・カンパニー・ラベル（2つ星）を付与されています。このラベルは、企業活動の環境への影響を低減する措置を講じているブリュッセル地域の企業を報奨するものです。
- P&Vグループの労働力は、女性（50.3%）と男性（49.7%）の比率が均衡しています。
- 現在、P&Vグループ管理職の3分の1以上が女性です。ベルギーの平均は14%です。
- P&Vグループは、多様性に関する「金融業界の女性に関わる憲章（Women in Finance Charter）」に署名しました。職員のすべてのレベルで、P&Vグループは性別による違いを測定し、ダイバーシティ（多様性）とインクルージョン（包摂）のための行動計画を策定します。
- P&Vグループは P&V財団の後援者であり、市民の地位を積極的に支援し、具体的なプロジェクトと毎年の優良市民表彰を通じてベルギー社会における若者の排除と闘っています。
- P&Vグループの職員約50名が、BOOSTプロジェクトを通じてP&V財団の支援を受け、運営を強化するために社会組織（若者）にボランティアで自分たちのスキルを提供し奉仕しています。
- 国際協同組合保険連合（ICMIF）の共同創設者であり、積極的な会員組織である P&Vグループは、ICMIF 5-5-5相互扶助マイクロシンシュランスプロジェクトに密接に関与しています。これに関連して、P＆Vグループはケニアの牛農家向けのマイクロインシュランスに取り組んでいます。
-
※ 文中の金額は1ユーロ＝123円で換算
