カナダのICMIF会員SSQ保険(SSQ Insurance)は先日、ベネフィッツ・カナダ(Benefits Canada)の2020職場福利厚生賞において、サノフィ・カナダ・ウェルネス・パイオニア賞(Sanofi Canada Wellness Pioneer Award)を受けました。この権威ある賞は、職場での予防および健康とウェルネスの増進に対する長年の取り組みを表彰するものです。
15年前に立ち上げられたSSQ保険の健康とウェルネス・プログラムは、健康にかかる予防と健康増進を統合しており、職場の欠勤管理に不可欠の手段であるとSSQは考えています。このプラグラムは、生活習慣、ワークライフバランス、労働環境、経営慣行の4分野をカバーしています。
さらに、SSQ保険はこの2年間で仮想ヘルスケア・プラットフォームを加え、会議、ワークショップ、グループおよび個人サポートなどの心理的健康支援を提供する企業とパートナーシップを結んでいます。
今年の7月上旬、ラ・キャピタル(La Capitale)とSSQ保険(SSQ Insurance)は、正式に対等合併し、350万人を超す会員と顧客を擁するカナダ最大の相互扶助保険会社が発足したことを発表しました。新会社は、4,700人の献身的な従業員、確立された相互主義の価値観、健全な財務、そして多様な専門知識を備えた強固な基盤の上に構築されています。運用資産が合計で200億カナダドル(1兆6,200億円)を超え、収入保険料は合計で50億カナダドル(4,050億円)となるラ・キャピタル/SSQ保険は、グループ保険分野においてケベック州でトップ、カナダで4位、個人保険分野においてはケベック州で4位、カナダで6位です。損害保険では、ケベック州で3位、カナダで13位です。
La Capitale/SSQ保険の人材・カルチャー・コミュニケーション担当副社長であるマーティン・ロバート(Martin Robert)氏は、ベネフィッツ・カナダへのスピーチの中で、この受賞は両社が共に達成できることについて多くのことを物語っていると述べています。「私たちが一緒になり力を合わせた今、何を達成できるか想像してみてください。私にとって、この新しい会社にとって、それは非常に前向きなことです。」
ベネフィッツ・カナダも、新型コロナウイルスのパンデミックの間、SSQ保険は2,000人の従業員の健康をサポートするために迅速に対応ができたと述べています。数日のうちにスタッフの97%がリモートで勤務に移行しました。また同社は、①危機の際にチームを管理する方法にかかるマネージャー向けの4週間に亘る毎日開催のコーチングプログラム、②精神的健康とワークライフバランスに関する会議、③身体の健康とライフスタイルの習慣に焦点を当てたチーム活動といった新たな取り組みを導入しました
「それは、人を管理する方法、管理職として自分自身を管理する方法、パンデミックの時期に人を導く方法についての短時間でありながら非常に適切なトレーニングでした」とマーティン・ロバート氏は言います。「同時に、モントリオールに本拠を置くメンタルヘルス・プロバイダーと協力して、従業員向けの3つの異なるトレーニングをまとめました。従業員からは、そのことに対する評価、体だけでなく心の健康にも配慮する会社で働く想いなどについての多くの証言をもらいました。」
「このパッケージ全体を数週間でまとめることができ、本当に私たちの職員に違いをもたらしたと心底感じています。」
実際、パンデミック中に従業員のライフスタイルが大幅に変化したにもかかわらず、組織の従業員ネットプロモータースコア(net promoter score)は40から51に上昇しました。さらに、毎週の調査では、ウェルネスメトリック(wellness metric)が66%から75%に改善したことが示されました。
※ 文中の金額は1カナダドル=81円で換算