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ウィリス リーの 1st View レポート:理由とロジックが底堅い再保険の展望を決定する

 

新型コロナウィルスが労働環境とエクスポージャーの双方に影響を及ぼしたにもかかわらず、そしてエクスポージャーについての議論が1月1日の特約更改後まで大幅に延期されたことで、再保険会社は近年の特徴である持続的な下落トレンドを大幅に食い止めました。ICMIF協賛会員であるウィリス リーWillis Re)による最新の1st View更改レポートによると、買い手にとって、契約条件は当初恐れられていたよりも全体的に負担が少ないものとなり、世界の再保険市場の効率的な働きを再び明らかにしています。

投資市場の改善、利益剰余金、および新たに調達された資本により、2020年を通じて世界の再保険資本の水準は急速に回復し、2019年末よりも3%高い水準で年末を迎えました。

再保険会社がアグリゲートおよびワーキングレイヤーのカバーのサポートに消極的であることが判明したため、損害の記録が乏しいショートテールのポートフォリオの再保険を求める買い手は更改が厳しいと感じましたが、上位のロスフリーのレイヤーには強い引き合いがありました。

損害種目では、基礎となるレートが一貫して大幅に増加した結果、プロ・ラタ特約の交渉はより買い手有利となりました。買い手は場合により、現在適切に価格付けされている彼らが考えるリスクのネット・リテンションを増す選択をすることにより、再保険手数料の削減を求める圧力とのバランスをとりました。既存の再保険会社は、新たな資本を配備したキャリアとの競争に直面しましたが、低金利環境と社会的インフレーションの継続と悪化は、すべての超過損害ロングテール種目の価格設定に影響を与えました。

特に一部の保険リンク証券(ILS)ファンドが運用資産を増やし、従来の再保険会社が新規または追加のリミットを提供し、一部の買い手が取得するカバーを減らそうとする中、財物の再々保険引き受け能力は引き続き限定されましたが、多くが予想したほどではありませんでした。ただし、アグリゲートのキャパシティはオカーレンスよりも制約を受けたため、一部の買い手はキャットボンドの発行を増やして対応することになりました。

新たな新型コロナウィルス関連の損害は、多くの場合、更改プロセスの後半になって初めて通知されるか、未だ通知されていませんが、元受保険契約の適用範囲と再保険特約の文言に関する技術的な議論を引き起こしました。いずれも討議の初期段階にあり、このため、賢明にも大半のプログラムは、潜在的な新型コロナウィルス関連の損害についての結論なしに更改され、より慎重な議論とその後の調整のための時間を残しました。その間、いくつかの例外を除いて、再保険会社は進行中の感染症へのエクスポージャーの受け入れに消極的でした。

ウィリス リーのグローバルCEOであるジェームズ・ケント(James Kent)氏は次のように述べています。「2020年には、社会の多くの部分に莫大な経済的、社会的混乱がもたらされました。重要性が高まり続け、またそのような課題に対応するための適応能力を持つ業界の一員であるという、私たちの幸運を認識することが重要です。再保険セクターの回復力は損害だけではなく業務上の諸課題にも発揮され、更改プロセスを通じてこのことは反映されていました。繰り返しになりますが、当セクターのダイナミクスはあらゆる面で堅牢であることが証明されています。」

レポートのダウンロード:ウィリス リーの 1st View レポートは、世界の主要な再保険クラスおよび地域全体の主なトレンドに関する具体的な解説などを含む、年3回の発行物です。

 

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。

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