今月初め、オランダのICMIF会員アクメア(Achmea)は、2021年1月1日時点で投資方針を再強化し、汚染およびCO2集約型企業への投資をさらに削減すると発表しました。アクメアは今後、収益の5%以上を石炭、タールサンドからの石油の採掘、北極圏の石油・ガス、あるいはシェール石油・ガスから得ている企業を除外すると述べています。アクメアはまた、この種の汚染産業からまだ多少でも収入を生み出している企業と、完全にCO2ニュートラルなソリューションに移行することを確実とするための話し合いを開始する予定です。
Centraal Beheer、Interpolis、Zilveren Kruisなどのオランダで有名なブランドを持つ協同組合保険会社であるアクメアは、健康・安全で将来を見据えた社会に向けて貢献したいと述べています。したがって、気候に優しい企業への投資のみがその使命に適っていると言えます。アクメアは昨年、収益の30%以上を石炭またはタールサンドからの石油抽出から生み出す企業には投資を行なわないことを発表しました。同社はこれを5%に引き下げつつあり、また、その数値には現在では北極圏の石油・ガスおよびシェール石油・ガスからの収益も含まれます。
新たな関与プロセス
アクメアの主なCSR(企業の社会的責任)方針の取り組みは、アクメアの高い理想に沿って、エネルギー転換にも貢献できるように、これらの企業との関わりに向けられています。その結果、アクメアはその投資ポートフォリオにおいて、石油・ガスからの収益をまだ少量ながら得ている企業を保持することを決定したと言います。アクメアはまた、その先鋭な方針を強化するために新たな関与プロセスを開始しつつあります。
持続可能への移行
アクメアのエグゼクティブ・ボード(Executive Board)の会長であるウィレム・ヴァン・デュイン(Willem van Duin)氏は、次のように述べています。「アクメアは、健康・安全で将来を見据えた社会に向け貢献したいと考えています。結局、気候に優しい企業への投資のみがこの使命に適っています。気候変動による被害と混乱が劇的に増加しています。最終的には、明確な持続可能性ポリシーを持ち、エネルギー転換に積極的に貢献している企業にのみ投資を続けたいと考えています。」