カーボンニュートラル(二酸化炭素等の温室効果ガスの排出量から森林などによる吸収量を差し引いた、室温効果ガスの実質排出量を全体としてゼロにすること。)、20億カナダドル(1,720億円)以上のインパクト投資、2,230万カナダドル(19億1,780万円)の地域社会支援、好調な財務状況など、カナダの金融・保険をリードする協同組合の会員組織が共有する2020年のハイライトを紹介します。
今週、カナダ全土の7つの地域と、ヘルスケア、小売、農業、住宅、金融サービスなどの分野を代表するコーポレーターズ・グループ Ltd.のメンバー45社が、オンラインで開催された年次総会に集まりました。年次総会では、コーポレーターズの強力な2020年の財務実績と資本状況のハイライトが共有されたほか、組織が組合員、顧客、地域社会に財務的・非財務的な価値をどのように生み出しているかが示され、2020年統合年次報告書が発表されました。
コーポレーターズ2020年統合年次報告書のハイライト
組織の統合年次報告書は、コーポレーターズ・グループの長期的な財務力と安定性が地球と社会の健全な発展にいかに関わっているかを示しています。この統合年次報告書は、公的説明責任報告書(Public Accountability Statement)として、サイトで公開されておりハイライトを簡単にナビゲートし、読み取り、共有することができます。ハイライトは次のとおりです。
- 顧客に支払われた保険金と給付金は20.4億カナダドル(1,754億4千万円)。
- 2230万カナダドル(19億1,780万円)の地域社会投資(COVID-19に対する地域社会の救済と支援のための1740万カナダドル(14億9,640万円)を含む）。協同組合、非営利団体、慈善団体への寄付総額は、税引前利益の5.3％に相当し、Imagine Canada(カナダの慈善活動や非営利団体の活動環境改善を、各セクターのリーダーと協力して実施している非営利団体)の1％ベンチマークを上回る。
- カーボンフットプリントを100％削減し、カーボンニュートラルと同等になるという2022年の目標を達成。
- インパクト投資として、24.5億カナダドル（総投資資産の20.8％、2,107億円）を投資し、気候変動、住宅、食料安全保障、教育などの差し迫った環境や社会の課題への解決策を提供するプロジェクトや取り組みに資金を提供。
- 2020年の純利益は2億8,380万カナダドル(244億680万円)で、主にコア業務の業績向上、業務効率の向上、堅調な投資実績により堅調な財務実績と資本ポジションを獲得。。
- COVID-19スポットライト。2020年に顧客に発行された2,030万カナダドル(17億4580万円)を超える直接保険料の救済を含む、世界的なパンデミックに対する協同組合の戦略的対応を示した。
- 2020年におけるその他の重要な課題と成功。
年次総会では、ジョン・ハービー(John Harvie)取締役会会長とロブ・ウェッセリング(Rob Wesseling )社長兼CEOが出席者に向けて、2020年からの戦略的進歩と課題を説明し、不確実性とリスクの増大の中で協力の価値を受け入れ、地域社会の回復力を優先する必要性を強調しました。
ジョン・ハービー会長は挨拶の中で、「私たちの永続的な強さは、75年の歴史の中で築き上げられた勢いと、先人たちのの遺産の結果です。」「私たちが事業を強化しながら、協同組合の価値観のレンズを通して意思決定を続ければ、次の75年以降に向けて、私たちは経済や生活様式の再構築ための取り組みに参加できると確信しています。」と述べました。
ロブ・ウェッセリング社長兼CEOは、「社会として、長期的な財政的安全を確保するには、パンデミック、気候変動、社会的不平等など、私たちが直面しているリスクに備えるための適切な措置を講じる必要があります 。」「協力は私たちの競争力の源泉です。私たちは協力的なソリューションを開発する準備ができており、パートナーシップのために構築され、満たされていないニーズを満たすために進んでいます。行動組合の価値観を受け入れることは、これまでと同様に重要です。お客様、組合員、地域社会と協力することで、より強靭な世界を築き、将来のリスクに直面してもともに強く立ち向かうことができるのです。」と述べました。
※ 文中の金額は1カナダドル＝86.00円で換算
ICMIFサイトの英語ニュース記事（以下にリンクを表示）を許可を得て翻訳・転載しています。
掲載日付2021.4.16
