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前例のない年に会員に利益配分したPPS(南アフリカ)の相互扶助の目的は明確です

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COVID-19が人命や生活に影響を与えたこの年、南アフリカのICMIFメンバーPPSは、有効な保険金を支払い、組合員の財務状態を守るという中核的な目的を果たすことに集中しました。

パンデミックという課題にもかかわらず、PPSはその強固なバランスシートとリスクプールと事業の固有の収益性により、2020年に22億ランド(15400万米ドル、167億6、400万円)の総利益を組合員に配分することができました。

過去10年間で、PPSは会員に累積利益分配の合計で277億ランド(19億米ドル、2,110億7,400万円)を配分しました。また、相互扶助の精神に基づいて運営されている同社は、2020年に「利益分配億万長者(Profit-Share millionaires、利益分配口座に100万ランド(762万円)以上の残高を持つ組合員)」が7,561人となり、前年比11%の増加となったことを発表しました。

差別化要因としての相互扶助の精神

PPS2021年に創立80周年を迎えますが、その間、回復力を発揮し、着実な成長を記録し、中断することなく組合員に一貫してサービスを提供してきました。

PPSは、南アフリカの金融サービス業界でユニークな存在であり、相互扶助の精神によって差別化を図っています。「PPSが、今日の金融機関ではあまり見られない方法を選択した勤勉 な歯科医(hard-working dentists)のグループによって設立されてから80年を迎えるにあたり、その価値を証明しました。私たちの事業は、組織の在り方から革新的な技術の設計まで、事業のあらゆる側面に相互扶助の精神が浸透しています。この1年は、組合員とその家族を守り、彼らが自分の職業や人生に専念できるようにするという、当社の存在意義を改めて確認することができました。」と、PPSグループのCEOであるアイザック・スミット(Izak Smit)氏は述べています。

PPSおよびその関連会社が提供するさまざまな適格製品を保有するPPSの組合員は、PPSが生み出す利益の一部を得る資格があります。これらの製品への貢献度と参加度が大きければ大きいほど、組合員の利益分配は大きくなります。

組合員の利益配分金(Profit-Share)は、毎年、想定されるPPS 利益配分金口座に配分され、投資収益、さらなる利益分配によって増加し、契約上の要件に応じて60歳以上の退職時に権利が確定します。組合員は対象商品を持っている結果として、利益が蓄積されます。

専門家の進化するニーズに対応するために2020年に導入された革新の中には、強化されたPPS Profit-Share Cross-HoldingsBoosterがあります。これにより、特別組合員( loyal member)の利益分配はPPSの生命保険に加えて、PPS投資、PPS短期保険、およびProfmed医療援助(PPSの医療補助保障)の製品の組み合わせに基づいて報酬が与えられ、長期的には組合員のためにさらに努力することになります。

「事業としての回復力、強固な組織的価値観、職員のパフォーマンス重視の文化、ファイナンシャルアドバイザーとの信頼関係が、この困難な年を通じてPPSの持続可能性を高めました。当社の業績は、2020会計年度のうち9か月をロックダウン下で運営していたことを背景に大きな意味を持っています。これらの業績は、組合員に経済的な安定感と長期的な利益を提供する相互扶助の有効性を示しています。」とスミット氏は言います。

前例のない年に健全なパフォーマンスを発揮した柔軟性

組合員に価値を提供するというPPSの戦略、強固なバランスシートは、事業の成長が、この激動の時期におけるPPSの堅実な業績に貢献しました。

「私たちは堅実に資本準備金を蓄え、勢いよく2020年を迎えました。これにより、迅速に行動して救済措置を講じ、確実に保険金を支払い、アドバイザーネットワークを確保し、ロックダウンの間もずっとスタッフ全員をの雇用を維持することができました。パンデミックによってもたらされた特別な状況は、デジタル化戦略の拡大と実装のプロセスを加速させるきっかけにもなりました。」とスミット氏は言います。

業績については、次のように付け加えています。「PPSは、組合員に信頼できる財務上のセーフティネットを提供することができました。外部株主の利益を守る必要がないため(そのような利害関係者はいない)、組合員を支援する機会を探しました。これには、異なる種類の組合員間の公平性を確保しながら、パンデミックに特化した保険金請求や保険料規約を調整することが含まれます。」

2020年、グループはメンバーに48.4億ランド(368億8,080万円の給付金と保険金を組合員に支払いました。これは、2019年の37.4億ランド(284億9,880万円)から29%増加しています。特に生命保険金請求に焦点を当てると、2020年には31.2億ランド(237億7,440万円)に達し、2019年の23.8億ランド(181億3,560万円)から45%増加しました。このうち 20203月から12月の間に4,200件以上のCOVID-19関連の支払いを38,980万ランド(30億3,276万円)行いました。予想通り、医療従事者がパンデミックの影響を最も受け、これらの保険金請求の74%を占めました。」

「パンデミックが進展し続けており、その長期的な影響もわかっていないため、2021年の確固たる予測を立てることは不可能です。」と、スミット氏は述べています。確実に言えるのは、COVID-19の影響は今後も市場の混乱させ、機会を生み出し続けることです。

「私たちはさらなる波に備えていますが、パンデミックと戦う最前線の多くの専門家、特に医療専門家が最初に予防接種を受けたということが有利に働きました。PPSが設立された目的である専門家が、南アフリカの市民と経済の健康と福祉を確保する上で果たす重要な役割を引き続き示してくれると確信しています」とスミッ氏は締めくくりました。

※ 文中の金額は1ランド=7.62円で換算

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。https://www.icmif.org/news_story/purpose-of-mutuality-clear-for-pps-as-it-shares-profits-with-members-following-unprecedented-year/

掲載日付2021.4.19