スウェーデンの労働環境法によると、雇用主と管理者は従業員の健康と安全、および病気休暇の防止に責任を負います。精神疾患は病気休暇の最も一般的な原因であるにもかかわらず、メンタルヘルスの問題を抱える従業員をサポートするために管理職がどれだけの能力を備えているかについては、知識が不足しています。ICMIFのメンバーのafa保険(http://Afa Försäkring)が資金提供したに新しい研究では、従業員のうつ病や不安症に対する管理者の知識、経験と戦略を調査しました。
今月初めにAfa保険が主催したウェビナーで、イェーテボリ大学の公衆衛生科学の上級講師であるモニカ・バーティルソン(Monica Bertilsson)氏は、この分野の新しい研究を発表し、次のように述べています。 「数少ない先行研究によると、家庭でも職場でも、精神疾患に対する偏見が、管理者がこの種の問題に対処することをより難しくしています。管理職は、メンタルヘルスの問題は肉体的な問題よりも対処が難しく、仕事への影響を理解するのが難しいと感じています。また、タスクの適応によって影響を受ける従業員をサポートするための知識やサポート、リソースも不足しています。」
モニカ・バーティルソン氏は、管理職がうつ病や不安障害に苦しむ従業員をどのように扱うかを調査しました。
「このプロジェクトに参加した3,358人の管理職のうち、半数が過去2年間に従業員の仕事内容や仕事の状況を見直し、うつ病や不安症を予防していました。私たちが見つけた1つの関連性は、「職場環境に責任がある」と答えた管理者は、精神疾患になった場合の予防措置を講じる傾向も強いということでした。同じことが、より長い経験を持つ管理職と女性の管理職にも当てはまりました。」とモニカ・バーティルソンしは述べています。
雇用者はリハビリテーション支援を申請することができます
ウェビナーでは、Afa保険のリハビリテーションサポートが紹介されました。Afa保険のコーディネーターであるエマ・アロンソン(Emma Aronsson)氏は、次のように述べています。「社会的パートナー(social partners)は、従業員が仕事のためのリハビリテーションを必要としているときに、雇用者が支援を申請できるように資金を確保します。これは、身体的な問題であったり、精神的な問題であったりします。このサポートは、予防的な取り組みのためにも、従業員が仕事に復帰できるようにするためにも、どちらでも申請できます。」
Afa保険はスウェーデンの労働市場関係者が所有しており、民間部門、地方自治体、および郡議会内の従業員を対象とした保険です。今日では、400万人以上が少なくとも1つのAfa保険の保険に加入してています。Afa保険は、中核的な保険活動に加えて、知識とリソースを管理し、職場におけるメンタルヘルスに関するこのような多くの研究プロジェクトを含め、職場の健康障害の防止に取り組んでいます。このようにして、団体で合意した保険は、すべての人の安全して働けるようににするための基盤となります。
Afa保険の日々の仕事は、人々の労働生活により良い条件を作り出すことです。保険会社は、優れた保険を管理し、期的な視点で団体で合意した保険やその資産からの知識を管理し、より良い労働環境やより良い健康を促進するために予防的な立場で活動します。このようにして、Afa保険はこれらの3つの事業分野を統合し、より良い労働生活のための保険を提供することで、独自の強みを発揮しています。
ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。
掲載日付2021.5.11