デンマークのICMIFメンバーである健康保険デンマーク(Sygeforsikringen“ danmark”)は、最近、職場の健康に関する研究、情報、予防に取り組むプロジェクトへの助成金として、投資利益のうち1億5,000万デンマーククローネ(2,460万米ドル,27億円)を寄付するプログラムを発表しました。
健康保険デンマークは、デンマークに還元、すなわち、相互保険会社が担っている社会に貢献したいと考えています。投資による利益をもとに、同協会はデンマーク社会のために健康分野で優れたプロジェクトを支援する機会を得ました。これは、同協会が毎年行っている取り組みです。
デンマークの中央事業登録簿に登録されているすべての機関、組織、団体、および他の専門的な環境で、医療専門家の研究、情報、予防における価値創造プロジェクトを実現するために資金を必要としている人は、毎年応募することができます。
研究プロジェクトの場合、プロジェクトの主な責任者は准教授レベルかそれと同等のレベルである必要があります。応募のカテゴリーは、すべての研究プロジェクトを含む「健康研究」、すべての非研究プロジェクトを含む「健康予防」および「健康情報」の3つです。
健康研究プロジェクトは最低500万デンマーククローネ(9千万円)、健康予防および情報プロジェクトは最低50万デンマーククローネ(900万円)を申請しなければなりません。
プロジェクトの一部へ他の人からの寄付がすでに行われている場合は、プロジェクトの一部への寄付を申請することができます。ただし、健康保険デンマークでは、原則として、プロジェクトの一部に申請者または他者からの資金提供は必要はありません。
資金提供を受けた後、プロジェクトが完了したら、健康保険デンマークがプロジェクトの経験と結果をメンバーや他の関係者と共有できるように、資金提供を受けた者は短い評価を書いてプロジェクトがどのように進んだかについてフィードバックを提供するよう求められます。
※ 文中の金額は1デンマーククローネ=18.00円で換算
ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。
掲載日付2021.5.25