ＮＴＵＣインカム( NTUC Income)は、電気自動車(ＥＶ)の所有者に車の使用実績に基づく自動車保険（UBI）を提供することにより、シンガポールの大手自動車保険会社としての地位をさらに強固なものにしようとしています。
NTUC Incomeによると、UBIモデルは、自動車保険をEV所有者にとってより柔軟で手頃な価格で利用しやすいものにするだけでなく、シンガポールでのEVの普及を加速することにより、「シンガポール・グリーンプラン2030(Singapore Green Plan 2030 )」に向けた取り組みの一環として、シンガポール国内のすべてのEVに保険をかけるという同社の取り組みをサポートするものです。シンガポール・グリーンプランは、今後10年間の野心的で具体的な目標を掲げており、国連の2030年 持続可能な開発アジェンダ(2030 Sustainable Development Agenda )とパリ協定(Paris Agreement)のもとでのシンガポールの取り組みを強化し、長期的な純ゼロ排出量の目標を可能な限り早期に達成することを目指しています。
NTUC Incomeは、顧客が走行距離やそれに対応する自動車保険料を手元で管理・把握したいと考えていることから、東南アジア最大のオンライン自動車取引プラットフォームを提供するCarro(ｼﾝｶﾞｰﾎﾟｰﾙ)と提携して、AI対応の動的価格設定システム(AI-enabled dynamic pricing system) とCarroの車両テレマティクス技術を統合します。この統合システムにより、NTUC IncomeとCarroは、保険に加入しているEVの走行距離に基づいた自動車保険料の算出を、ドライバーが運転を停止してエンジンが切れたした瞬間から行います。対応する保険料は走行距離に応じて算出され、ドライバーに毎月請求されます。
NTUC Incomeの最高デジタル責任者であるピーター・テイ(PeterTay、写真左）氏は、次のように述べています。「当社は顧客中心主義を最適化するためにインシュアテックを活用しており、Carroの技術力を組み合わせることで、顧客は走行距離や保険料について最新の状況に変更されるようになります。消費者のライフスタイルが変化し、不確実な環境の中で優先順位が変化するにつれ、自動車保険はより柔軟に個人の個人的なニーズに応える必要があります。クラス最高の顧客中心主義と顧客により良いサービスを提供するための革新への探求を共有するパートナーであるCarroを見つけることができたことに興奮しています。」
「シンガポール・グリーンプラン2030の目標に向けて加速する中でEVの状況は進化していくでしょう。NTUC Incomeでは、この分野の動向を常に注視し、進化するニーズに機敏に対応し、必要に応じて需要を拡大していきたいと考えています。たとえば、シンガポールの電動二輪車の将来性は、私たちが常に注目している分野であり、走行距離ベースの保険モデルに加えて、革新的な保険モデルでニーズに応えたいと考えています」とテイ氏は付け加えました。
新しいセルフサービス・プラットフォーム「Covered」を通して利用できるNTUC Incomeの最新の走行距離ベースの保険モデルでは、EV所有者は、包括保険、第三者保険、火災・盗難を伴う第三者保険の3種類のプランから選択できます。また、NTUC Incomeのオレンジフォースによる事故サポートを受けることができるほか、希望する自動車整備工場で整備を受けることができ、保険金は契約条件に基づいてNTUC Incomeから支払われます
CarroのCEO兼創設者であるアーロン・タン(Aaron Tan、写真右）氏は、次のように述べています。「AI技術を活用して EVを含むあらゆるタイプの車の所有者に節約、透明性の向上、柔軟性を提供する「Covered」の立ち上げでNTUC Incomeと提携できることを誇りに思います。シンガポールでのEVの動きに特に期待しており、ドライバーがより環境にやさしい未来の交通手段を手に入れることをサポートできること楽しみにしています。」
UBIモデルにより、さまざまなライフスタイルを持つEV所有者に柔軟に対応し、節約が可能になる
NTUC Incomeが提供するUBIは、週末に車を運転する人、新規に車を運転する人、在宅の親、在宅勤務の多い人など、走行距離が少ないEV運転手のさまざまなライフスタイルに対応しています。顧客は、自動車の走行距離に応じて自動車保険料を支払うため、よりお得になります。
NTUC Incomeの走行距離ベースの自動車保険に加入するには、EV所有者は「Coverd」にアクセスして、運転経験の年齢と年数に加えてEVのメーカーとモデルを入力すると、１キロメートルあたりの使用ベースの自動車保険料が表示され、すぐに加入することができます。
「私たちは、すべての人にとってより持続可能な未来に向けて、現在および将来のにわたって対象となるすべてのEVに保険をかけるという取り組みを真剣に受け止めています。そのため、ブレーキや制限速度への影響など、ドライバーの行動を考慮した新しい安全機能や技術を取り入れることで、よりパーソナライズされたサービスを可能にすることで、リスクを評価するための革新的なアプローチを強化することを目指しています」とテイ氏は述べています。
NTUC IncomeがEVをどのようにサポートしているかについての詳細は、insurance.income.com.sg / ev /にアクセスしてください。
ICMIFサイトの英語ニュース記事（以下にリンクを表示）を許可を得て翻訳・転載しています。
掲載日付2021.6.28
