イタリアのICMIFメンバーでウニポール・グループ(Unipol Group)は、ダイレクト保険ブランドの「Linear Assicurazioni」を通じて、スマートフォンのテレマティクスプロバイダーのCambridge Mobile Telematics(CMT)と提携し、イタリアのドライバー向けに初の「Try-Before-You-Buy」プログラムを開始しました。
2005年に最初のテレマティクスプログラムを開始して以来、Unipolはテレマティクスベースの保険契約の世界最大のプロバイダーになり、現在400万人を超えるユーザーベース保険(UBI)の顧客を抱えています。
UNIPOLの子会社で、電話やオンラインで保険の販売している「Linear Assicurazioni」は、「Linear Drive&Save」を発表しました。このプログラムは、あらゆる年齢層のドライバーに安全運転をアピールしてもらい、自動車保険を最大15%割引するという、モバイル専用のプログラムです。
CMTのモバイルセンシング技術を使用した「Linear Drive&Save」アプリは、初期設定後にバックグラウンドで動作する簡単な操作性を実現しています。このアプリは、5週間の運転行動を収集し、スピード違反、急ブレーキ、急加速、電話に気を取られるなどのリスク事象を特定して測定します。Drive Wellプラットフォームは、携帯電話のセンサーを利用して注意散漫やその他の危険な運転行動を測定し、最も正確なデータを提供します。
このプロジェクトは、データサイエンスとコンピューターサイエンスを専門とするUnipolのソリューションファクトリーであるLeithàの技術サポートを受けて開発されました。Leithàは、Unipolグループが保有する膨大な量のデータの価値を最大化することで、競合他社に対する競争上の優位性を獲得・維持し、絶え間なく変化する市場に対応することに重点を置いています。
テレマティクス保険におけるUnipolの専門知識を活用して、Leithàはこのスマートフォンデータを分析し、各ドライバーに固有のリスクプロファイルを構築します。評価期間後、ドライバーの安全運転度に応じて、Linear car policyの新規契約時に割引を受けることができます。
「CMTと協力できることをうれしく思います。CMTの専門知識と技術力は、モバイルテレマティクスがイタリアの保険市場にとって有望な解決策であることを示しています。」とLinear AssicurazioniのCEOであるアンドレア・パペッティ(Andrea Rapetti)氏は述べています。「Linear Drive&Saveアプリは、優れたドライバーが自動車保険の支払額を少なくする価値があることを証明できます。」
CMTの創設者兼CEOであるウィリアム・パワーズ(William Powers)氏は、次のように述べています。「UnipolのLinearと提携して、イタリア初の行動ベースの割引プログラムを作成できることをうれしく思います。Unipolはコネクテッド・インシュアランスの先駆者であり、CMTは、先駆的な革新の歴史、10年にわたる経験、大きなスケールを持つ完璧なパートナーです。」
新しいDrive&Saveアプリは現在、イタリア国内のドライバーであれば誰でもiOSまたはAndroidでダウンロードすることができます。
Unipolは、自動車に最初のブラックボックスを発売して以来、保険分野におけるテレマティクス開発のパイオニアです。イノベーションへの投資を継続し、テレマティクス保険の約50%の市場シェアを保持しているイタリアで、またヨーロッパレベルでも、この種のデバイスの市場でのリーダーシップをしっかりと維持しています。
Unipolは、ヨーロッパで最大の保険グループの1つであり、イタリアの損害保険分野、特に自動車保険(900万件を超える自動車保険契約)および健康保険の分野ではトップ企業です。Unipolは、約122億ユーロ(1兆5,795億3,400万円)の保険料を計上しており、そのうち、損害保険は79億ユーロ(1兆228億1,300万円)、生命保険は43億ユーロ(5,567億2,100万円)です(2020年の数値)。
※ 文中の金額は1ユーロ=129.47円で換算
ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。
掲載日付2021.8.4