アクメア(Achmea)は、Achmea Innovation Fundを通じて、電気自動車(EV)の分野で欧州最大のサブスクリプション・サービスを提供するOntoの株式を取得し、英国の技術主導型企業への投資家グループの1員となりました。今回の投資は、クリーンで安全なスマートモビリティの分野におけるAchmeaの戦略に合致するものです。
Onto(2017年設立)は、個人や企業のユーザーに長期的な義務を負うことなく、電気自動車への簡単なアクセスを提供しています。毎月解約可能な包括契約により、顧客は保険、公共の充電、メンテナンスなど、最新の電気自動車を自由に利用することができます。
Car-as-a-Serviceは未来です
OntoのCEO兼共同創設者であるロブ・ジョリー(Rob Jolly)氏は、次のように述べています。「自動車市場は、 B2B2C市場(企業から企業へ、企業から消費者へ)へと発展しています。Car-as-a-Serviceは、所有権ゼロ(zero ownership)に向けた動きの一環です。Ontoは、従来の自動車保有に代わる、シンプルで柔軟性があり、手頃な価格の代替手段を提供しています。そのため、Ontoは透明性の高い価格を採用しており、保証金も請求していません。これにより、ユーザーはEVの世界に簡単に足を踏み入れることができ、長い契約や高い初期費用に縛られることなく、問題なく車を交換することができます。」
持続可能なモビリティが標準になりつつある
Achmea InnovationFundのファンドマネージャーであるカトリーヌ・マース(Katharina Maass)氏は、次のように述べています。「オランダは移動手段とCO2排出削減の分野で大きな問題を抱えています。開発は急速に進んでおり、電気自動車や自動運転車、シェアードサービスの台頭など、テクノロジーの重要性はますます高まっています。持続可能な移動手段が標準になりつつあります。Ontoが全力で取り組んでいるCar-as-a-Serviceは、新しいターゲットグループの電気自動車を提供するものです。この点に関しては、英国の経験から多くのことを学ぶことができます。それは、よりクリーンで、より安全で、よりスマートでなければなりません。また、そうすることができるのです。協同組合保険会社として、Achmeaはこれに貢献できることを嬉しく思います。」
Achmea Innovation Fundは、既存の投資家やAlfvén&Didrikson(このラウンドのリード投資家)、Total Energies Ventures、Vlerick Groupとともに、今回のシリーズBの資金調達に投資します。
Achmeaイノベーションファンド
2019年10月に設立されたAchmea Innovation Fundは、より健康的で安全で将来性のある社会に貢献するという協同組合のアイデンティティと使命をサポートする有望な企業に成長資金を提供します。カトリーヌ・マース(Katharina Maass)氏は、「Achmeaは顧客と社会に価値を提供したいと考えています。そのために、私たちは今日の先を見ています。将来の課題にこそAchmea Innovation Fundは意義ある役割を果たしたいと考えています。私たちのファンドは、投資に加えて、意義のある企業との長期的な関係を築くことを重視しています。」と述べています。Achmea Innovation Fundは、当初、1億ユーロ(129億5,300万円)で設立されました。
最近のICMIFウェビナー「持続可能で将来性のある社会のためのイノベーションへの資金提供( Funding innovation for a sustainable and future-proof society”)」で、マース氏は、Achmea Innovation FundがAchmeaの戦略的ドメインである健康、移動手段、生活環境、金融ソリューションの保険関連エコシステムにおいて、大きな社会的インパクトを与える改革的なイニシアチブを開発している新興企業やスケールアップ企業とのパートナーシップの可能性をどのように評価しているかについて講演しました。
※ 文中の金額は1ユーロ=129.53円で換算
ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。
掲載日付2021.8.16