2021年5月に始まったフランスでのロックダウン措置の緩和以降、IMAグループ（Groupe IMA),1981年にMAIF･MAAF･MACIFが連携して会員支援ｻｰﾋﾞｽ会社として設立。自動車、住宅、旅行、住宅等に関する緊急支援等を行う。)の活動は大きく戻りました。緩和以降の数週間で、会員の旅行は2019年6月よりも11％多い水準に達しました。これは、1週間に40,000件の移動への支援を求められたことに相当します。また、最近の悪天候により、IMAグループ子会社のIMH（Inter Mutuelles Habitat）では、6月に77,000件以上の住宅支援（IMAグループを立ち上げた共済団体における歴史的記録）を行いました。これは、2020年と比較して25％以上の増加となります。
100人の正職員を採用
気候変動にかかわらず、7月にはフランス人の約70％がフランスで過ごすことを予定しており、そのうち75％以上が自分の車を使って休暇先への移動することから、IMAグループはフランスおよびヨーロッパで特に激しい2021年のシーズンになることを予想していました*。
これらの状況を背景に、IMAグループは5月より100人の正規職員を段階的に採用することを決定し、同時に季節職員の採用計画も拡大しました。
IMAグループの4,500万人の会員をサポートするために、今年は夏の間（6月中旬から 9月末まで）に500人が正社員として採用されます。同様に、30人以上の学生が、ニオール、ストラスブール、マルセイユのIMHチームから支援に入ります。
「All ssistants」プログラムへの従業員の対応
2020年夏と2021年6月の経験をもとに、IMAグループは、Covid-19の流行による健康と経済の不確実性に加え、テレワークの増加と休暇取得の組み合わせにより予約が旅行直前になるとみられるなど、フランスやヨーロッパの観光客の行動予測が非常に難しく、IMAグループの活動の変動幅が非常に大きくなると予想していました。これらの不確実性への対処能力を強化するために、IMAグループはサイトの中に「All Assistants」（Tous Assisteurs）と呼ばれるプログラムを作成し、旅行サポートチームの活動を支援しました。このプログラムは、希望する職員がサイト内で訓練を受け、会員の支援要請に対応できるようにします。7月中旬には、50人の職員がこのプログラムを受講しました。
IMAグループのクロード・サルシア(Claude Sarcia)社長は、次のように述べています。「今シーズンは、2020年と比較して5~10％増加すると予想される活動に対応するため、当社の事業モデルの中心であるサービス品質を犠牲することなく、人材の強化を行う必要があります。これは、当グループの事務所を立ち上げた地域（ニオール、ナント、ルーアン、ストラスブール、マルセイユ、マドリッド、ミラノ、リエージュ、ミュンヘンなど）で持続可能な雇用を創出することにより、10年間で規模が2倍になった私たちのグループが始めたダイナミックな活動の一部です。 」
先週、フランスのほとんどの地域で猛暑が観測され、8月14日(土)と15日(日)の週末には行楽客が急増したため、IMAグループへ旅行に関する電話による問い合わせが急増しました。
IMAグループには、8月14日(土)の約6,000件を含め、2日間で10,340件以上の支援要請があり、2020年の記録を更新する異例の週末となりました。
今週全体では、IMAグループは38,725件の支援を行いました。これは2020年と比較して6.6％、2019年と比較して18.8％の数字です。
クロード・サルシア社長は次のように述べています。「予想通り、8月の活動は猛烈なものになっています。このような例外的な状況下で、IMAグループのすべてのチームは正職員と季節職員の両方を含めて会員支援にフル稼働していますが、その一方で、パンデミックでは特に複雑な医療送還(患者を母国に戻す)体制を組織する必要があります。」
* IPSOS調査– Alliance France Tourisme、2021年6月
ICMIFサイトの英語ニュース記事（以下にリンクを表示）を許可を得て翻訳・転載しています。
掲載日付2021.8.19
