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AVBOB(南アフリカ)が設立した災害救援基金は、中小・零細企業とNGOの復旧を支援します

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AVBOB災害救援基金は、AVBOBが、クワズール・ナタール州とハウテン州で起きた暴動や略奪により大きな損失や被害を受けたさまざまな中小・零細企業(SMME:small, medium and micro enterprises)と非政府組織(NGO)を支援するために立ち上げた基金です。現在までに、基金から支援金を受給したの最初の11人は、合計250万ランド(1,850万円)相当の支援を受けています。

COVID-19パンデミックにより中小・零細企業に大きな負担がかかっていますが、AVBOBはこれらの企業が雇用機会の提供と南アフリカ経済への貢献において依然として重要であると述べています。彼らの事業を浮上させるために戦っている最中に、2つの州で発生した暴動と大規模な略奪により、保険に加入していない多くの中小・零細企業が影響を受けました。

この混乱は多くの地域社会に影響を及ぼしましたが、彼らは将来への恐れと不確実性にもかかわらず団結し、逆境の中でも希望があることを示しました。AVBOBは、被災した中小企業を復興させ、その事業を継続させるために、特別災害救援基金の設立して中小・零細企業やNGOの支援を行っています。

「責任ある企業市民として、AVBOBは、私たちがサービスを提供し、被災した地域社会、特に中小・零細企業や保険に加入していない企業に支援を提供することが重要であると考えています。」とAVBOBCEOであるカール・ヴァン・デル・リエット(Carl van der Riet)氏は説明します。

これをきっかけに、AVBOBグループは影響を受けた人々をできるだけ多く支援することを目的とした「AVBOB災害救援基金」を立ち上げました。クワズール・ナタール州とハウテン州における暴動の影響を受けた現在の支援金受給者は、Mamphego Phasha StudiosShape CaféMamsFMRise Against HungerPlugOnLineNguniBrandNguni FoodsNGOConnectSA、および6人つ個人商店です。

AVBOB特別災害救援基金の支援金受給者紹介

Shape Café

ShapeCafé-アフリカ風のコーヒーとアイスクリームを販売する、ヨハネスブルグ郊外のセボケンタウンシップにあるタボン・ショッピングセンターで運営されている社会的企業で、さまざまなプレミアムコーヒーとアイスクリーム製品を手頃な価格で提供しています。

「地域から100ランド(740円)から1,000ランド(7,400円)の寄付をしていただき、本当に助かりました。」と、ShapeCaféの創設者であるイツメレン・フラパン(Itumeleng Hlapane、写真)氏は言います。「最も屈辱的(most humbling )だったのは、「私はあまり持っていませんが、これが私の寄付です。SHAPEカフェの夢は死ぬことはできません。」と言う失業中の地域住民から寄付を受け取ったときでした。」

「略奪の影響により、2021712日から91日まで事業を停止しなければならず、その間は収入がありませんでした。」とフラパン氏は説明します。「残念ながら、追って通知があるまで従業員を一時的に削減する必要がありました。私たちの店は、、多くの小さな事業者がミーティングの場として使ったり、仕事場として使う便利な場所です。略奪に会って以来、私たちの顧客は、彼らが仕事で使うことができるコーヒーショップを見つけるために少なくとも30kmを移動することを余儀なくされています。」

AVBOB災害救援基金のおかげでフラパン氏は重要な機械(コーヒーマシン、アイスフリークリームマシン、スラッシュマシンなど)を再購入し、事業を再開することができました。

Rise Against HungerRAH

Rise Against Hunger(RAH) Africa-就学前の子供たちにバランスの取れた食事を提供したり、災害時には救援活動を行うなど、社会的な投資機会を提供しています。

「私たちのパインタウン店が最も影響を受け、10日間の閉鎖を余儀なくされました。」と、2009年の設立以来RAHの指揮を執っていたナディーン・サンドロック(Nadine Sandrock)氏は言います。「クワズール・ナタール・チームも暴動の影響を受けました。この間に多くのサプライヤーの倉庫が破壊されたため、原材料のサプライ・チェーンにも影響がありました。クワズール・ナタール州とハウテン州では、移動が制限されていたため、食事を支援する人々をサポートし、連絡を取ることは非常に困難でした。他のさまざまな組織と協力して、必要なサポートを提供するための対応策を見つけることができました。」

Rise Against Hunger Africaは、災害救援活動のためにさまざまな企業から69万食分に相当する200万ランド(1,480万円)以上の資金を調達することができました。「AVBOBの寄付により、219,934食を梱包して配布することができました。」とサンドロックしは熱く語ります。

NGOConnectSA

NGOConnectSAのラティー・トラカ(LattyThlaka)氏は、南アフリカに拠点を置く非営利のオンライン情報および青少年育成組織として登録されるという目標達成に注力し続けています。NGOConnectSAは、市民社会に関するトレーニングや支援、質の高いニュースや情報を提供しています。彼らはRebuildSAと協力して、最近の抗議行動や略奪に関連した救援活動を支援しています。

「私たちは、擁護と積極的救済プログラムを通じて、緊急のニーズに対応します。」とトラカ氏は説明します。「暴動や略奪が起こると、被災した地域社会は食糧不安や失業による生活費の困窮などの影響を受けやすくなります。AVBOB災害救援基金のおかげで、被災した6地区の600家族に食料パックを提供し、食料不安の問題に対処することを可能にしました。」

Mamphego Phasha Studios

セベロ・モスロコア(Thebello Mothlokoa)氏の事業は飛躍的に成長し、バックルームでの作業から本格的なデザインスタジオで2人の地域住民を正式に雇用するまでになりました。

「この暴動は、会社、顧客、従業員に大きな痛みをもたらしました。」とモスロコア氏は言います。「機器を失っただけでなく、顧客の仕事も失いました。2016年以来、懸命に取り組んできたすべてのものを失いました。略奪は、自信、夢、情熱のプロジェクトを奪い、私たちに大きな傷を残しました。AVBOBは私たちが機器を取り戻すのを助けてくれただけでなく、私たちの夢と人類への信頼を再び取り戻してくれました。私たちは今でも畏敬の念を抱いており、この感謝の気持ちは言葉では言い表せません。これこそが私たちが夢見てきた南アフリカであり、今でも善行が行われているのを見ることができて嬉しく思います。この寄付金は私たちに希望を与え、私たちの夢を再燃させ、さらに邁進することを助けてくれました。」

AVBOBは、人々の生活の質を向上させる様々な取り組みを通じて、サービスを提供する地域社会に深く関わり、貢献することを目的としています。アフリカ最大の相互保険会社は、組織の約束である「We’re here for you®:私たちはあなたのためにここにいます。」に忠実であり続けます。

※ 文中の金額は1ランド=7.40円で換算

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。

https://www.icmif.org/news_story/special-avbob-fund-assists-with-restoration-of-smmes-and-ngos/

掲載日付2021.9.22