2021年9月28日(火)、ICMIFは、国際協同組合同盟(ICA)、グローバル・ソーシャル・エコノミー・フォーラム(GSEF)、SSE国際フォーラム(SSEIF)及び国際Mutualité協会(AIM)とともに、「社会的連帯経済のための国際連合(ICSSE:The International Coalition of the Social Solidarity Economy )」の立ち上げイベントに参加しました。
ICSSEは、協会、協同組合、財団、社会的企業、相互会社、地方自治体などの大陸間ネットワークをまとめています。
ICSSE憲章は、次のように宣言しています。「我々、ICSSEは、我々の成果と資源を可視化し、認識させるために、生態学的、社会的、市民的、経済的、財政的解決策を調和させるアプローチで、人間を中心とした経済、回復力のある経済を実現する女性と男性の共通の声と行動を展開するために力を合わせることを約束する。」
ICSSEの目的は、社会連帯経済(SSE)関係者を集め、強化し、周知し、SSEの認知度を深め、SSEが国連の持続可能な開発目標(SDG)の実施に有用で認知されるべき経済活動の分野であることを推進することです。
ICMIFのショーン・ターバック(Shaun Tarbuck)事務局長は、立ち上げイベントで次のように述べています。「持続可能であることは協同組合や相互保険会社のDNAであり、ICSSEの旗の下で、我々のセクターができることを紹介するために、我々の意見を集めるのは大切なことです。私たちは、この連合に参加できたことをうれしく思います。」
ターバック事務局長は、相互保険および協同組合保険セクターの現在の成功を紹介して、次のように述べています。「相互保険会社と協同組合保険会社は、世界の保険市場の約30%を占め、資産規模は10兆米ドル(1,112兆8,000億円)に達しています。ICMIFは、相互保険会社を代表する唯一の国際的な組織であり、創立100周年を迎えた現在、65か国の210を超える組織を代表しています。これらの保険会社は、相互保険セクターだけでなく、業界全体のリーダーを代表しています。ICMIF会員団体は、過去10年間で40%の成長(相互保険会社:30%、株式保険会社:17%)を遂げました。つまり、成長を成功の尺度とするのであれば、ICMIF会員団体は保険業界で最も優れているということです。」
ターバック事務局長は次のようにも述べています。「今回のパンデミックは、社会とビジネスをより公平にし、地球の持続可能性など、私たちが直面している大きな問題に影響を与えるために、現状を変え、自らをリセットする重大な機会を世界に与えました。企業は目的意識をもって持続可能な活動を行うようになってきていますが、ICSSEは私たちが人と地球の両方に利益をもたらすのに役立ちます。」
ターバック事務局長の他にICSSE立ち上げイベントに参加したのは以下の方々です。ダニエラ・バス(Daniela Bas):UNDESA(国連経済社会局)包括的社会開発部門ディレクター、ブルーノ・ローランツ(Bruno Roelants):ICA事務局長、ポール・ラッド(Paul Ladd):UNRISD(国連社会開発研究所)所長、ローレンス・クワーク(Laurence Kwark):世界社会経済フォーラム(GSEF)事務局長、ハビエル・ミホン(Xavier Michon):UNCDF(国連資本開発基金)副事務局長、アラン・コシュール(Alain Coheur):AIM共同会長、ペドロ・ブレック・ダ・シルバ(Pedro Bleck da Silva):AIM会長特別顧問、エリッサ・トレネグラ(ElisaTorrenegra):SSE国際フォーラム共同代表。
※ 文中の金額は1米ドル=111.28円で換算
ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。
掲載日付2021.9.28