レンス保険(Länsförsäkringar)は、グリーン、ソーシャル、その他の持続可能性関連テーマの債券への投資が2021年の第3四半期に200億クローネ(2,646億円)以上に達すると発表しました。投資は2018年の初めから10倍の規模に増加し、現在、保険ポートフォリオ*の16%以上に相当します。この投資は、レンス保険の気候変動に配慮した未来像に沿ったものです。
*持続可能性(サステナビリティ)関連債券への投資は、レンス生命保険、レンス保険AB(Länsförsäkringar AB )とその子会社、Agria(レンス保険傘下の動物(ペット)/作物保険)およびFondliv(レンス保険傘下の職域年金組織)の保証管理の資産ポートフォリオから行われます。
レンス保険によると、国連の最新の気候報告書では、パリ協定の気候目標を達成するために社会の変革を加速する必要があることが示されています。同時に、国際エネルギー機関(IEA)は最近、この気候目標を達成するために、再生可能エネルギーへの投資を2030年までに3倍にする必要があると述べています。レンス保険は、この移行に貢献できると言う1つの方法として、持続可能性指向の債券への高い投資率を維持することをあげています。この債券は、とりわけ、気候変動へのプラスの影響をもたらすプロジェクトやと再生可能エネルギー生産拡大を伴うプロジェクトに資金が充当されます。
「私たちは挑戦的な年間目標を設定し、直接投資に焦点を当て、レンス保険の資産運用においてESGと財務分析を統合的に適用することにより、持続可能性指向の債券への投資を数年で10倍に増やすことができました。この投資は、顧客価値と持続可能な価値の創造の両方に貢献することを目的としています。」と、レンス保険の責任投資責任者であるクリストファー・ドライマン(Kristofer Dreiman)氏は述べています。
ドライマン氏は、次のように続けています。「当社のウェブサイトでは、機関投資家ポートフォリオの持続可能性指向の債券の発行者30社のリストを定期的に公開し、更新しています。」
レンス保険の気候変動に配慮した未来像
持続可能性志向の債券への投資は、レンス保険の気候変動に配慮した未来像に沿ったものです。この未来像は、ポートフォリオが2030年に、地球温暖化を1.5℃に抑えるというパリ協定の目標に沿った排出レベルになることを意味します。実際には、CO2排出量が2019年の水準と比較してが半分になることを意味します。
※ 文中の金額は1スウェーデン・クローナ=13.23円で換算
ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。
掲載日付2021.10.27