COP26に向けて、英国を拠点とするエクルージアスティカル(Ecclesiastical)は、教育の顧客に気候変動リスクの管理について話すようブローカーに呼びかけています。最新の調査*によると、英国の学校運営者の4分の3(75%)が、学校は気候緊急事態への準備ができていないと考えていることが明らかになりました。
国連のIPCC2021報告書は、人間の影響を受けた地球温暖化が、熱波、鉄砲水、干ばつなど、多くの気象や気候の極端な変化にすでに影響を及ぼしていると警告しています。
調査によると、10人に9人(89%)の学校運営者が、気候変動が学校に与える影響について懸念していることが明らかになりました。
異常気象が学校の敷地に与える影響(33%)を最大の懸念事項として挙げており、次に学校環境における熱波の管理(31%)、職員の安全への影響(30%)、異常気象による休校(30%)が続きました。また、異常気象が学校の敷地に与える影響(29%)や海岸侵食が学校の敷地に影響を与えること(28%)も重要な関心事です。
異常気象はすでに英国の多くの学校に影響を及ぼしています。最近では、9月に、集中豪雨、雷雨、洪水により、ウィラル地域の学校が休校を余儀なくされました。
ブローカーは、教育機関の顧客が直面する可能性のあるリスクと、学校を守るための最善の方法についてアドバイスする上で重要な役割を果たします。
エクルージアスティカルのカスタマーセグメント・ディレクターであるファイス・キッチン(Faith Kitchen)氏は、次のように述べています。「英国の大手学校保険会社の1つとして、エクルージアスティカルは教育部門への支援に情熱を注いでいます。私たちの最新の調査によると、学校運営者の大多数は、気候変動が学校に与える影響について懸念しており、4分の3は学校は気候変動による緊急事態に備えができていないと感じています。気候変動による緊急事態は学校に深刻なリスクをもたらし、異常気象が学校の敷地や建物に及ぼす影響は学校運営者にとって重要な懸念事項です。ブローカーは、教育機関の顧客が直面するリスクを理解し、適切なカバーを確保できるようにする上で重要な役割を果たしています。」
エクルージアスティカルは、ブローカーが直面するリスクを管理する方法について教育機関の顧客と話す際に役立つ、さまざまなリスク管理支サポートガイダンスを提供しています。詳細については、Hub for Educationをご覧ください。
エクルージアスティカルは、最近、新しい提案である「Ecclesiastical Smart Properties」を発表しました。これは、最先端の技術を駆使して、水の漏れや電気火災のリスクをリアルタイムで監視します。この技術を試験運用している学校は、システムを拡張することにより他のリスクも監視し、追加コストでエネルギー消費の改善や二酸化炭素排出量の削減などのさまざまな問題を解決するオプションもあります。
*調査は、エクルージアスティカルの委託により、OnePollが2021年9月3日から9月15日まで、英国の校長、学校の経理主任、知事の計275人を対象に実施されました。
ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。
掲載日付2021.11.3