イギリスを拠点とする地方保険会社のNHUミューチュアル(NFU Mutual)は、2050年までにネット・ゼロの事業を達成するための長期計画を定めたネットゼロ・ロードマップを発表しました。
NFUミューチアルは、気候変動に対する行動の必要性を認識し、信頼できる目標を設定するために、科学に基づくガイダンスと方法論を考慮に入れた戦略を開発しました。
現在、NFUミューチュアル自身の事業と投資ポートフォリオから生じる発生する二酸化排出量に焦点を合わせて目標を設定しています。目標は、2025年までに自身の排出量を25%削減し、2030年までに50%削減することです。これをサポートするために、NFUミューチュアルは、自社施設における電力の購入を全量再生可能エネルギーにすることの維持を目指しています。投資については、2030年までに株式および社債ポートフォリオの二酸化炭素排出量を50%削減するという目標を設定しました。
NFUミューチュアルをネット・ゼロへの道筋をつけるために、エネルギー効率の向上、自動車保険の保険金請求対応における持続可能性の改善、グリーン投資、顧客の再生可能エネルギー事業への支援など、二酸化炭素排出量の削減に役立つ一連の取り組みを事業全体で実施しています。
NFUミューチュアルのグループ最高経営責任者であるニック・ターナー(Nick Turner)氏は、次のように述べています。「気候変動への取り組みは世界共通の責任で、私たち全員が果たすべき役割を持っています。NFUミューチュアルは、イギリスの農村地域を拠点とする保険会社として、組合員の保険ニーズに応えると同時に、低炭素経済への移行を促進するために自らの環境負荷の低減に積極的に取り組んでいます。」
「私たちは、地域社会のために、より持続可能な未来を築くことに取り組んでいます。ネット・ゼロ・ロードマップは、明確な使命を与え、気候変動戦略への取り組みを強調し、必要な改善を推進するのに役立つでしょう。」
「ネット・ゼロ・ロードマップを作成にあたり、目標と志が信頼できるものであり、私たちの事業が地球温暖化の抑制に有意義に貢献することができるように、ベスト・プラクティスの手引きを記載しました。
「私たちは、100年以上にわたって地域社会で積極的かつ責任ある活動を行っており、正しい方法で事業を行うことにより、組合員、職員、農業・農村社会、そして環境に良い影響を与えることに取り組んでいます。」
ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。
https://www.icmif.org/news_story/nfu-mutual-launches-net-zero-roadmap/
掲載日付2022.1.25