昨年12月にボリビアのラパス市で「包括保険の発展を後押しする技術的解決策(Technological solutions to boost the development of inclusive insurance)」と題した国際セミナーが開催されました。保険業界のリーダー、保険ブローカー、マーケッティング担当者、金融機関など、公的機関と民間機関の約100人の代表者が出席しました。リオ・ウルグアイ保険(Río Uruguay Seguros:RUS)の会長補佐で、リオ・ウルグアイ大学(RUS Corporate University:U-RUS)のコーディネーターであるベレン・ゴメス(Belén Gómez)氏が招かれ、協同組合保険会社における「公平のための保険(Insurance for Equity)」プログラムの成果について発表しました。
「マイクロインシュアランス商品は単なるビジネスチャンスではなく、企業の責任です。」とゴメス氏は「Insurance for Equity」プログラムに関する報告で述べました。このプログラムには、「すべての人に総合的な医療保障(comprehensive health cover )へのアクセスを保証する」という同じ目的を持つ、女性の性別に関連する症状の保険である「RUS Salud Fem」と、アルゼンチンのトランスジェンダーの人々への総合医療サービスを提供する「RUS Salud Trans」が含まれています。ゴメス氏はまた、1年前に協同組合保険会社がエスタクビエルト(Estacubierto)と共同で立ち上げた、保険を通じて社会的・労働的包括を促進する「包括保険ショップ」プログラム( Inclusive Insurance Shops programme)についても報告しました。
このイベントでは、ボリビア、メキシコ、コロンビア、米国、アルゼンチンの講演者が、マイクロ保険と包括保険(inclusive insurance)のアプローチと経験について報告しました。
この国際セミナーは、スイス開発協力機構(Swiss Agency for Development and Cooperation)、PROFIN財団(PROFIN Foundation)、マイクロインシュアランスネットワーク(Microinsurance Network : MiN )、年金・保険監督管理局(Pension and Insurance Supervisory and Control Authority:APS)、ボリビア保険協会(Bolivian Association of Insurers :ABA)、ボリビア保険再保険ブローカー協会(Bolivian Association of Insurance and Reinsurance Brokers :ABOCOSER)が主催して開催しされました。
ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。
掲載日付2022.1.26