ローカル・タピオラ・グル-プ(Local Tapiola )の生命保険会社は、フィンランドの起業家のスキル・アップのために、300,000ユーロ(3,877万5,000円)を寄付しました。この寄付を活用して、人々が無料でスキルを磨くことができる起業家アカデミーが設立される予定です。アカデミーは、フィンランド全土の中小企業(SME)とその経営者のためのサービス組織であるSuomen Yrittäjätによって運営されます。SuomenYrittäjätは、フィンランドとヨーロッパの起業家と起業環境整備の促進に取り組んでいます。
起業家アカデミーは、起業家向けにカスタマイズされたトレーニング・オプション、コース、およびウェビナーを新たに提供します。起業家とそのスタッフのスキルを伸ばすことをメインテーマに「デジタル化」と「責任」を目的としたトレーニング・パッケージが選択されています。2人のアカデミーのコーチは、適切なコースやトレーニングをサポートして、ワークショップをリードします。
「起業家は、利用可能なすべてのトレーニングが自分たちのニーズに沿っていることが確認できます。」と、ローカル・タピオラの責任・広報担当ディレクターのエバ・サルメンポーヤ(Eeva Salmenpohja)氏は述べています。
このトレーニングは、フィンランドの職業訓練学校や大学が提供するオンラインコースと、Googleなどの企業が提供するコースで構成されています。トレーニングは無料で、誰でも参加できます。トレーニング・プログラムには、起業家がネットワークを構築し、お互いから学ぶことができる対面トレーニングも含まれています。トレーニングは2022年を通して実施され、人々はいつでも申し込むことができます。
能力開発の障壁としての時間とお金
2021年11月にSuomen Yrittäjätが委託した調査によると、起業家の70%が、必要な能力を開発するための最大の障害は時間の不足であると述べています。2番目はお金の不足です。
「コロナウイルス感染症のパンデミックは、多くの企業の経営環境を変えました。多くの起業家は、パンデミックの前と後の世界で生き残るためにビジネスを改革しなければなりませんでした。起業家アカデミーは、これらの変化をサポートするために設立されました。」と、SuomenYrittäjienのであるミカエル・ペンティカイネン(Mikael Pentikäinen)CEOは説明します。
ローカル・タピオラのコーポレート・バンキング担当ディレクターのベイッコ・サロネン(Veikko Salonen)氏は、フィンランド企業がコロナウイルス感染症のパンデミックを乗り切ることができるようにするために、社会における起業家のトレーニング提供を支援することは非常に重要であると考えています。
「コロナウイルスの期間中、私たちはビジネス環境の変化が企業とその人材に与える影響をものあたりにしました。そのため、フィンランドの起業家と協力して起業家の育成と能力開発をサポートする機会は、生命保険会社として重要な意味を持ちます。」とサロネン氏は言います。
※ 文中の金額は1ユーロ=129.25円で換算
ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。
掲載日付2022.2.2