スイス再保険(Swiss Re)は、シンガポールを拠点とするNTUCインカム(NTUC Income)と提携し、シンガポールでこの種のものとしては最初の長寿提携(longevity arrangement )を結びました。この提携は、平均年齢を超えて生きる年金受取人への将来の支払いをスイス再保険と共有することにより、NTUCインカムの年金帳簿の将来の変動からNTUCインカムを保護するのに役立ちます。
年金事業は長期間にわたるため、さまざまなソルベンシー制度の下で高のい自己資本要件が求められます。この提携により、NTUCインカムは自身の資本効率を改善し、ソルベンシー・ポジションをさらに強化することができます。
多くのアジア市場は、急速に高齢化する社会を目の当たりにしています。長寿、変動する金利、そして引退後における生活設計の必要性の高まりと相まって、消費者は彼らの黄金期(their golden years)により良い経済的保障を手に入れたいと望んでいます。保険部門は、適切な貯蓄と引退のための対応策を提供することにより、顧客がより良い経済的安定を得ることができるよう支援することができます。
「再保険業界は政府や社会と協力して、高齢化社会のリスクを見込み、軽減することが重要です。今回は、スイス再保険が世界的なな長寿再保険の専門知識、取引実績、現地市場の知識を活用して、NTUCインカムの年金帳簿のリスク軽減策を作りしました。」とスイス再保険のアジア地区再保険およびアジア地域社長であるラッセル・ヒギンボサム(Russell Higginbotham)氏は述べています。
「私たちは、保険会社のパートナーと協力し、高齢化社会を支える独自の対応策をパートナーに提供する機会を歓迎します。同様の前向きな結果を達成するために、アジアのより多くの顧客と提携することを期待しています。これは、この地域と世界中の保護ギャップを埋めるという私たちの使命の一部です。」
NTUCインカムの主任アクチュアリーであるラウ・ソク・フン(Lau Sok Hoon)氏は、次のように述べています。「私たちは、シンガポールの人々が長寿になるににつれ保険との接点を確保できるようになることに重点を置いています。シンガポールの高齢者が今後数年間で経済的な準備をできるようにすることの重要性について、スイス保険という志を同じくするパートナーを見つけたことをうれしく思います。経済的な豊かさがあってこそ、高齢者がうまく年を重ね、その物語の主導権を握ることができるようになるのです。」
ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。
掲載日付2022.3.11