2022年7月2日、世界中の協同組合が第100回目の国際協同組合デー(#CoopsDay)を祝います。世界をより良い場所にするための協同組合のユニークな貢献を紹介した国連の国際協同組合年から10年が経ち、今年のスローガン「協同組合はより良い世界を築く」は、2012年の国際年のテーマを反映しています。
国際協同組合デーについて、国際協同組合同盟(ICA)のブルーノ・ローランツ( Bruno Roelants)事務局長は次のように述べています。「アントニオ・グテーレス(Antonio Guterres)国連事務総長は、世界は「奈落の底にあり、間違った方向に進んでいる。」と警告し、「信頼を回復し、希望を抱かせるためには、協力、対話、理解が必要である」と叫びました。協同組合は、ほぼ2世紀の間、この点に力を注いできました。このことは、2021年12月にICAが開催した第33回世界協同組合会議で十分に強調され、協同組合が共有するその文化(identity、アイデンティティ)のもと、協同組合が世界の問題に対処するための行動を起こしていることにスポットライトを当てました。」
ICAは、自助努力、自己責任、民主主義、平等、平等、連帯という協同組合の価値観と、誠実さ、開放性、社会的責任と他者への配慮といった倫理観にもとずく協同組合の人間中の考え方が、いかに優れた世界を築いているかについて世界中の協同組合が広く世の中に伝えるように呼び掛けています。
ICAによれば、世界中のさまざまな経済分野で事業を展開している協同組合は、平均よりも危機に強いことが証明されています。協同組合は、経済参加を進め、環境悪化や気候変動と闘い、良い雇用を生み出し、食料安全保障に貢献し、金融資本を地域社会の中で維持し、倫理的価値の連鎖を構築し、人々の物質的条件と安全を改善することにより、積極的に平和に貢献しています。
「協同組合は、共有された倫理的価値観に基づく世界的に合意された原則を持つ、唯一の企業モデルです。」とローランツ事務局長は付け加えました。
ICAは、世界中の協同組合と関係者に、7月2日の国際協同組合デーを祝う準備をし、「協同組合がより良い世界を構築する」方法を世界に示すよう呼びかけています。
国際協同組合デーについて
1923年以来、世界中の協同組合によってカレンダーにマークされ、ICAが創立100周年を迎えた1995年の国連総会で公式宣言された「国際協同組合デー」は、毎年7月の第1土曜日に祝われます。
国際協同組合デーの目的は、協同組合の認知度を高め、国際連帯、経済効率、平等、世界平和に関する運動の理念を広めることです。1995年以来、ICAと国連協同組合推進推進委員会(COPAC)により、国際協同組合デーの記念行事のテーマが設定されています。
国際協同組合デーを通じて、地域、国、世界の政策立案者、市民社会組織、そして一般の人々が、すべての人のための安全な未来への協同組合の貢献について学ぶことができます。
ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。
掲載日付2022.5.10