デジャルダンは、充電ステーションのネットワークの拡大、ケベック州全域での自転車修理ステーションの展開、低燃費車に対する走行距離に応じた払い戻し、それらの車両選択への働きかけなどの取り組みを進めることにより、組合員、顧客、従業員が持続可能な移動手段を利用しやすくすることを支援しています。
デジャルダンの気候変動対策の概要は、エネルギー、輸送、不動産の3つの主要な炭素集約型分野への投資について、事業拡張、融資活動ならびに自社投資について2040年までに二酸化炭素排出量ネットゼロを達成するというものです。これを達成するために、デジャルダンは、組合員と顧客のエネルギー転換を支援し、自らの業務における二酸化炭素排出量の削減に取り組んでいます。
「気候変動は私たちの社会に大きな影響を及ぼします。デジャルダンでは、対応策となる取り組みへの支援をこれまで以上に行っています。これが、現在および将来の地域社会の幸福を確保する方法の一つだからです。カナダの金融機関の中で、私たちはこの移行を行う際に、組合員、顧客、従業員を最も支援する金融機関になりたいと考えています。なぜなら、私たちは2015年以来、メディアコープ(Mediacorp)から毎年、「カナダで最も環境に優しい雇用主( Canada’s Greenest Employers)」の一つに認定されているからです。」と、デジャルダン・グループの社長兼最高経営責任者のガイ・コーミエ(Guy Cormier)氏は述べています。
充電ステーションネットワーク
デジャルダンは、AddÉnergieおよびHydro-Québecとの提携のもとに、ケベック州とオンタリオ州東部のカイス(caisse*)および信用金庫の拠点に充電ステーションの設置を続けています。現在までに302の充電ステーションが設置され、そのうち279は一般に利用されています。目標は、ケベック州とオンタリオ州東部の組合員、顧客、地域社会のために、2025年までに500の充電ステーションのネットワークを構築することです。
自転車修理ステーション
2022年3月1日、自転車修理ステーション・プログラムがcaisseのネットワークで開始されました。人々の自転車利用を促進するため、このプログラムは誰でも利用できます。今年の目標は、ネットワーク全体で50の修理ステーションを設置することです。Caissesは、修理ステーションを施設内またはパートナー組織に設置することができます。修理ステーションは、ケベック州の地元企業によって作られます。
車両台数
社有車を所有する従業員は、ハイブリッド車または電気自動車を選ぶ必要があります。デジャルダンは、従業員により環境に優しい交通手段を提供できることを嬉しく思っていると言います。昨年購入した車両はすべて低排出ガス車です。デジャルダン損害保険は現在、カナダ全土に474台の車両を保有しており、そのうち243台はハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、電気自動車となっており、社有車全体の51%を占めています。
総距離に応じた払い戻し規定
今年、デジャルダンは重要な出張時の走行距離払い戻し規定を改定しました。温室効果ガス削減目標に沿って、燃費の良い車へより多くの払い戻しを行うように規定が改訂されました。
車を共有する職員や電気自動車やハイブリッド車を持っている職員に対しても、より多くの払い戻しを行います。
業務内容上、出張が必要な場合もありますが、そうでない場合は、オンライン会議が推奨されます。
デジャルダンには、リーバイスとモントリオールの事務所間を結ぶ職員用のシャトルバスもあります。
* デジャルダン・グループは、caissespopulaires(金融協同組合)とcaissesd’économie(信用組合)で構成される。caissespopulairesの組合員は通常、同じ町や近隣など、特定の地理的に住む人々で構成される。ケベック人のほとんどは、自宅や職場に最も近いデジャルダン・カイス(Desjardins caisse)の組合員となってる。caissesd’économieもcaissepopulaireと同様に協同組合であるが、ほとんどの場合、組合員は特定の職業に所属しているか、同じ職場に所属している。
caissespopulaires:組合員が所有する金融機関で、融資、保険、投資サービスに加えて、伝統的な銀行の役割も果たす。主にカナダのケベック州にある。
ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。
掲載日付2022.5.13