このほど、IMAグループ( IMA Group)は、自らを新興企業の「メンター・アクセラレーター(mentor accelerator、助言推進者)」としての地位を確立する投資戦略を発表しました。IMAグループが投資する新興企業は、完全に独立したパートナーと考えられています。「アクセラレーター・メンター(推進助言者)」として、IMAグループは、IMA専用対応策の作成を強制することなく、新興企業の開発戦略を支援しています。
IMAグループは2018年のファンド設立以来、100件以上の投資機会を検討し、グループの投資部門であるIMA Participationsは320万ユーロ(4億3,388万8,000円)を投資し、その73%がグループの主要事業である移動支援サービスの充実を目的とした、二輪車の緊急通報、修理後やメンテナンスのための車両輸送、車両レンタル能力の拡大や代車などに活用されています。
2018年以降、IMAグループの4株主(MACIF、MAIF、MATMUT、Mutuelle des Motards)と20件の商業プロジェクトが開始され、主要顧客と取り組みを進めています。5つの新興企業(Liberty Rider、Pop Valet、Toolto、Carbookr、Coorganiz)と提携した多くのプロジェクトが記録的な速さで実施され、IMAグループの変革と新興企業の発展を加速しています。
投機的な目的を持たない、IMAグループの戦略と価値観に沿ったパートナーシップ・アプローチに基づく投資哲学
IMA Participationsによる投資の目的は、グループの業務の革新と変革の戦略を加速させることです。その戦略の中心は、グループの事業分野(移動、住宅、健康、福祉、法務)に直接的な付加価値をもたらす新興企業との責任あるパートナーシップの模索です。IMAグループが追求する目的は、既存の保証の充実、新しいサービスの提供、新しいビジネスモデルを提供し一歩先を行くこと、自動化による業務効率の向上です。また、長期的には、戦略的資産を確保する一方で、市場へ新たなプレーヤーが参入してくることを想定しています。
IMAグループが投資の可能性を検討する際に使用する基準
- 新興企業の経営者のビジョン。ビジネスモデルの頑健性。それらの能力
IMAグループに戦略的優位性をもたらす可能性
- 技術やサービスに重点を置いている新興企業
- IMAビジネスと新興企業チームの関係性
- 少数株主持分の取得により、IMAがガバナンスにおいて積極的な役割を果たし、他の投資家の統合に対してオープンにれること
将来的には、この「win/win」戦略を追求するために、グループの専門性の範囲に属さない「既成品」案件を優先的に採用する予定です。その目的は、短期的なパートナーシップにこだわることなく、新興企業の敏捷性を活用することにあります。
IMAGIEの副最高経営責任者でありIMA Participations会長であるニコラス・ティソット(Nicolas Tissot)氏は、次のように述べています。「当社の投資戦略は、当社の開発を加速させることのできる新興企業との永続的なパートナーシップの構築を目指しています。特に支援事業の中心である移動手段の分野において、株主と主要顧客の利益のために当社のサービス範囲を迅速に充実させることが重要です。当社は自分たちを「アクセラレーター・メンター」と位置づけています。当社は短期的な金銭的利益を求めておらず、これらの新興企業が自力で事業運営ができるようになったからといって、長期株主であり続けるつもりもありません。」
※ 文中の金額は1ユーロ=135.59円で換算
ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。
掲載日付2022.5.17