ギャラガー再保険(Gallagher Re)は、保険業界が直面しているインフレ・リスクに関する最新の評価を取り上げたレポートを発表しました。このレポートは、ギャラガー再保険の戦略・財務分析チームとカスタマイズ・ソリューション・チームによって作成されました。
このレポートの主な内容は次のとおりです。
- インフレが急上昇するかどうかという議論から、インフレがどれくらい続くかということに移行している。金融市場は、より悪質で長く続くインフレを織り込み始めている。
- 主要な損害保険商品を見ると、今日、基礎的費用の上昇によるインフレの証、あるいはインフレ定着リスクの高まりが見て取れる。
- 保険会社は資産サイドにより支えられているが、そのペースは低い水準からゆっくりとしたものとなっている。
このレポートは、保険会社がインフレ・リスクへのエクスポージャーを軽減するために取るべき方法のいくつかを示しています。その中には、再保険価格の上昇に直面した場合、再保険発動点や再保険プログラムの付保対象の再評価、レトロカバーの導入、再保険プログラムの見直しが含まれます。
5月16日から18日までドイツのヴィースバーデンで開催された2022年の再保険専門者会議（MORO）の「再保険市場の現状」に関するオープニングパネルディスカッションで、再保険料率や再保険請求状況に対するコスト・インフレの影響がテーマの1つとして議論されました。 MOROは、通常2年ごとに開催される、相互保険と協同組合保険の再保険専門家が集まるユニークで世界的な会議です。
出再者、再保険会社、ブローカー、格付け機関の視点から再保険市場の最新動向を紹介するオープニング・パネルディスカッションに、ギャラガー再保険からはEMEA North/Eastのマネージングディレクターのダーク・スペサー（Dirk Spenner)氏が参加されました。
ICMIF会員団体で、2022年度MOROの各セッションの録音の聴取やプレゼンテーションのスライドをご覧になりたい方は、ICMIF事務局のマイク・アシュースト(Mike Ashurst)まで連絡いただきますよう、お願いいたします。
ICMIFサイトの英語ニュース記事（以下にリンクを表示）を許可を得て翻訳・転載しています。
掲載日付2022.5.26
