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フォルクサム・グループ(スウェーデン)は、世界の貧しい国々で農業を発展させ、食糧不足を減らすために10億スウェーデンクローネを投資しています

アフリカの農民-マラウイ

フォルクサム(Folksam)の年金貯蓄者と保険契約者は、国連機関の国際農業開発基金(International Fund for Agricultural Development(IFAD)初の債券に約10億スウェーデンクローネ(131億2,000万円、1億米ドル)を投資しています。フォルクサム・グループが唯一の出資者であるこの投資は、世界の貧困国の食糧不足の解消と成長に貢献すると同時に、小規模農家の気候変動への対応を支援します。

「農業への投資には大きなニーズがあります。ウクライナでの戦争は、ウクライナの人々の苦しみに加え、エネルギー、食料、肥料の価格が記録的な高値を引き起こしています。さらに、気候変動もあり、すでに世界各地の農民が影響を受けています。そのため、世界の貧困国では飢饉の危険が差し迫っています。」とフォルクサムの社長兼最高経営責任者であるイルバ・ウェッセン(Ylva Wessén)氏は述べています。

IFAD初の債券発行により調達された資金は、小規模農家の気候変動への対応能力、サプライチェーンや市場へのアクセス、より多様な食料を生産能力を向上させます。それは農村経済を活性化し、国連の持続可能な開発目標、特に、飢餓と貧困を根絶に直接貢献することになります。

「フォルクサムが農業への取り組みに10億スウェーデンクローネ(131億2,000万円)を投資することで、受け入れ国が自給率を高め、輸入への依存を減らす機会が増えます。このようにして、私たちは顧客に利益をもたらしながら貧困の解消に貢献します。」と資産管理・持続可能性の副社長兼責任者であるマイケル・ケラー(Michael Kjeller)氏は述べています。

フォルサムは、貧困地域の農業を改善するための投資が必要であると考えています。発展途上国の小規模農業の大部分は、土地の劣化、水不足、森林伐採、過剰放牧のために深刻な状況に置かれています。中東・北アフリカの国々も輸入に大きく依存しており、たとえばエジプトの小麦輸入の85%は黒海地域からのものです。

「世界の食料の3分の1を生産する農村部の人々農業を継けられるようにするため、私たちは緊急に投資の規模を拡大することが必要です。今回の初取引は、IFADが農村住民の対応力を高めるための資金を増やす機会となります。」とIFADの法務顧問兼CFO代理のキャサリン・メーガン(Katherine Meighan)氏は述べています。

投資はフォルサム・グループとして実施され、KPA年金( KPA Pension)から4億4000万スウェーデンクローネ(57億7,280万円)、フォルクサム生命保険(Folksam Liv)から4億2000万スウェーデンクローネ((55億1,040万円)、フォルクサム損害保険(Folksam Sak)から1億4000万スウェーデンクローネ(18億6,800万円)が拠出されています。

※ 文中の金額は1スウェーデンクローネ=13.12円で換算

ICMIFサイトの英語ニュース記事(以下にリンクを表示)を許可を得て翻訳・転載しています。

https://www.icmif.org/news_story/folksam-group-invests-sek-1-billion-to-develop-agriculture-and-reduce-food-shortages-in-the-worlds-poorer-countries/

掲載日付2022.6.15